2010年1月7日
『社長!会社を継がせたいならココまでやっておかなくちゃ!』小山昇・著 vol.1998
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【社長が引退するには?】
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いい人生を歩むためのコツは、死から逆算して考えること。
どんな死に方をしたいか、をイメージしながら今を生きれば、きっといい人生が歩めるはずです。
会社経営もそれと同じこと。いつか会社を譲った時、どんな会社にしておけばいいか考えることは、必ずや現在の経営にプラスになると思います。
そういう意味でおすすめしたいのが、2000年に日本経営品質賞、2001年に経済産業大臣賞を連続受賞した、株式会社武蔵野の代表取締役社長、小山昇さんの新刊。
社長の事業承継をテーマにした本書は、あなたが引退した後に発生する問題点を明らかにし、現在、どのような経営をすればいいか、重要な示唆を与えてくれる一冊です。
後継者の選び方に始まり、株価1円で株式承継するテクニック、分散した株を買い取る方法、上場のメリット・デメリット、古参社員の扱い方にいたるまで、じつに細かな点にまで触れています。
紹介されている専門家のネットでの評判がすこぶる悪かったのが気になりますが、それを除けば、現在何を意識して経営すればよい経営ができるか、じつにいいヒントを与えてくれます。
中小企業経営者の悩みの中でも、事業承継の問題は、プライオリティがかなり高いようですが、本書は、そんな悩める中小企業経営者に、事業承継実務の詳細を教えてくれる貴重な一冊です。
まだ譲る気がなくても、今から読んでおいて損はないと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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4人の幹部の中から1人を社長に選んだらどうなるか。実力が拮抗しているだけに、選ばれなかった幹部は必ず不満を抱きます
そもそも事業承継における正解とは、社会的に正しいとされることと必ずしもイコールではありません。事業承継では、会社が存続することが唯一の正解です。それでこそ社員の雇用が保たれ、国に税金を納めて社会貢献をすることができます
バカ息子が経営者として成長するまでナンバーツーに中継ぎを頼む社長もいますが、これはトラブルの原因になります。ナンバーツーが創業家に対して忠誠心があり、自分は中継ぎに過ぎないとよく理解していても、奥さんが同じ気持ちだとは限りません。奥さんにとって、社長夫人という肩書には特別な響きがあります
サラリーマン社長は、銀行が満足するほどの資産を持っていません。先代社長から株式を買い取ってオーナー社長になったとしても、株式の買い取りで資産はすっからかんです。これではこれまで会社としての借入実績があっても、銀行はすんなりと融資をしてくれない
事業承継とは、会社法に則って、所有者の椅子の証である株式を後継社長に承継させることに他なりません。自社株を67%以上持っていない社長は、支配権のないただの雇われ社長です。それが会社法に定められたルールです
会社の業績が絶好調のときは、自社株の評価額が上がり、相続税が手に負えなくなります。現実的には、業績が落ち込んで自社株の評価額が落ち着いた瞬間を見計らい、株式承継を進めるしかない
会社の支配権を揺るぎなきものにするには、特別決議が自由にできる67%以上の株式が必須
ライバル会社が株式を持てば、社内の機密事項も筒抜けになります
個人で借金が難しいときは、会社に買い取らせて「金庫株」にする方法もあります
人を信用しても、人のやることまで信用してはいけない。それは身内とて同じです
小さな会社が大きな会社に買収されるとどうなるか。小さな会社の社員は居場所をなくします。単に派閥争いや企業文化の違いで、肩身が狭くなるだけではありません。大企業と中小企業では、社員に求める能力が違います
後継社長を迷わせないためにも、きれいな決算書を作ってください
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『社長!会社を継がせたいならココまでやっておかなくちゃ!』すばる舎 小山昇・著
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◆目次◆
第1章 きれいごとを言っていたら、事業承継は100%失敗する!
第2章 「誰が、どれだけ株式を持つか」ですべてが決まる
第3章 格安で会社を相続させる極秘テクニック
第4章 二代目をスムーズに社内に根付かせる方法
第5章 ココまでやっておけば安心して引退できる!
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