『松下幸之助 成功の法則』江口克彦・著vol.2086


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【松下幸之助の薫陶とは?】
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本日の一冊は、あの故・松下幸之助から直接薫陶を受け、PHP研究所の社長も務めた著者が、松下幸之助とのエピソードと教訓をしたためた一冊。

松下幸之助に関する本は、それこそ山のようにありますが、本書の最大の特長は、あたかも経営の神様・松下幸之助がそばにいて教えてくれているかのような臨場感を味わえる点。

多いときで一日八回にもおよぶという電話、批判者を味方に変えたエピソード、ストーブのスイッチを切るようにいちいち指示を出した話、そして3時間におよぶ叱責…。

松下幸之助の素顔が、本人の肉声とともに感じられる、そんな一冊に仕上がっています。

じつは土井はアマゾン時代、本書の著者である江口克彦さんにインタビューをしたことがあります。

印象深かったのは、著者が、松下幸之助の悪口を決して言わず、深夜にかかってくる電話や3時間におよぶ叱責の話を、うれしそうに語ってくれたこと。

その様子を見て、「ああ、この人は本当に松下幸之助を慕っていたのだな」と感心した記憶があります。

どんなに大変でも、上司を信じて真っ直ぐについていった著者。そんな著者だからこそ、PHP研究所の頂点に立つことができたのでしょう。

本書には、そんな著者がピックアップした、松下幸之助の名言とエピソードが散りばめられています。

これから経営の道を志す人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「話をするよりも、話を聞くほうが難しいな。いくらいい話をしても、聞く心がなければ何も得ることはできんが、聞く心があれば、たとえつまらん話を聞いても、いや、たとえあの杉木立を鳴らす風の音を聞いても、悟ることができる人は、悟ることができる」

二階に上がるハシゴは、熱意のある人だけが考えつく

成功しようと思う人なら、人がすぐに捨てるものでも、ああこれは役に立つと拾うくらいでないとあかん

好きになってやっていれば、必ず成果がでてくる。そして世の中というのは不思議なもので、成果がでてくると必ず「引き」が来る

会社をほめるという態度、心がまえで終始している人は、必ずどこの会社にあっても注目される。
会社はそのような人を切実に求めているからである

批判する人をほめる

「ほめるときに、相手の本質をどう評価しておるかということや」

愚かなのは、間違ったことそのものではなく、同じ間違いを繰り返すということである

以前、どこかの会社の社長が、知恵ある者は知恵を出せ、知恵無き者は汗を出せ、それもできない者は去れ、と社員の人たちに言っていたことがある。松下はその言葉を聞くと、あかんな、つぶれるな、と言った。「ほんとうは、まず汗を出せ、汗のなかから知恵を出せ、それができない者は去れ、と、こう言わんといかんのや。知恵があっても、まず汗を出しなさい。ほんとうの知恵はその汗のなかから生まれてくるものですよ、ということやな」

要するにいい物を生産し、多くの人たちに満足されるような安価で販売すれば、商売は必ず繁盛する。人情の機微に即した商売のやり方をすれば、お客さまが大勢やってきてくれる

松下幸之助ともあろう人が、ストーブのスイッチを切るようにいちいち指示を出す

まず働いて、次に蓄えて、それから遊ぶ。それが考え方の順番

「ええか、きみ、経営をしておっても、どの人も王者だ、という考え方を根底に持っておらんとあかん。そこが大事やで。社員の誰に対しても、ああ、この人はすばらしい存在なんや、偉大な力を持った人なんやと考えんといかんね」

燃える思いで訴える、繰り返し訴える、なぜ訴えるのかを説明する。この三つの繰り返しをしなければ、経営者の真意は社員には伝わらない

二十三年間、そばにいるのが嫌だなとか、辛いと思ったことは正直言って一度もなかった。
松下は常に私にとって偉大であり、かつ尊敬すべき存在であり、人間としての目標であった。
それは、松下が「公の人」だったからである

およそ経営者たる者は、人より先に憂い、人よりも後に楽しむということでなければならない

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『松下幸之助 成功の法則』WAVE出版 江口克彦・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872903978

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◆目次◆

法則1 熱意を持てば成功する!
法則2 感動を与えられれば成功する!
法則3 些細を積み重ねれば成功する!
法則4 育てる心を持てば成功する!
法則5 責任を自覚すれば成功する!

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