2011年6月6日
『本物のリーダーとは何か』ウォレン・ベニス、バート・ナナス・著 Vol.2511
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【リーダーシップ論の大家、ウォレン・ベニスの名著】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212262
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本日の一冊は、南カリフォルニア大学リーダーシップ研究所の初代所長であり、リーダーシップ研究の第一人者として、各国政府や世界的大企業のアドバイザーも務めるウォレン・ベニスによる名著。
26年前に出された『Leaders』(邦訳は『リーダーシップの王道』)の最新版を翻訳したもので、ビジネス界の偉人たちの例をもとに、リーダーシップの本質が学べる、意義深い読み物になっています。
著者曰く、「ビジョンはリーダーの必需品であり、パワーはリーダーの通貨だ」。
本書には、リーダーがビジョンを描くためのヒントと、組織内でパワーを得るための方法論が書かれており、求心力を高めたいリーダーには、このうえない参考書です。
経営者に偏らない、ビジョナリーたちの考え、言葉、行動が示されており、読んでいて気分が高揚すること、間違いなしです。
なかでも、土井がとくに気に入ったのは、カルビン・クーリッジ第一三代米国大統領の言葉。
この世に、粘り強さに代わるものはない。
能力でもだめだ。すばらしい能力を持ちながら、成功できなかった人間など山ほどいる。
天才でもだめだ。”不遇の天才”は、今や決まり文句と言ってよい。
教育でもだめだ。世界は教養ある落伍者であふれているではないか。
粘り強さと決意、それだけがすべてに打ち勝つ。
感銘を受けた言葉だけでも、すべて紹介できないくらいあり、これはぜひ買って読んでいただきたい一冊です。
騙されたと思って、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆ロザベス・モス・カンターの4F+ベニスの1F
1.Focused(焦点の明確さ)
2.Flexible(柔軟性)
3.Fast(反応の速さ)
4.Friendly(友好性)
+1 Fun(楽しさ)
破綻しかかっている組織の多くは、行きすぎた管理とリーダーシップの欠如という問題を抱えている。日常の業務はそつなくこなせても、そもそもの業務は本当に必要なのかを問い直すことはない
「人を引きつけるビジョンを描く」とは、すなわち焦点をつくりだすことだ
何かに真剣に取り組んでいる人は、注意を払うよう人々に強いる必要はない。彼らは自分のしていることに熱中しているので、夢中で砂の城をつくっている子どものように、何もしなくても周囲の人間を引き込んでしまう
自分自身が崇高だと思える目的に仕えること、たえず苦痛や不満を訴え、世界は自分の幸福のために何もしてくれないと嘆く利己的な愚か者ではなく、大自然に属する力となること、それこそが人生の真の喜びだ
行動を予測でき、立場が明確で、それを貫いている人は信頼される
はっぱをかけるだけでは人は動かない。大切なのは実例を見せることだ。行動においても言葉においても、リーダーは目的地を明確に知っていなければならない(スワースモア大学元学長、セオドア・フレンド三世)
人間というのは相手の人柄ではなく、相手が自分をどんな気分にさせてくれるかをもとに、その人を愛するのではないでしょうか(モノリシックメモリーズ元社長兼CEOアーウィン・フェダーマン)
すぐれたリーダーになるためには、肯定的自己観と望ましい結果を期待する楽観性の両方が必要だ
◆人がよい仕事をするとき
・必要なものがわかっているとき!
・次のものが与えられているとき
機器と設備
手順
材料
方法
ついていくべきマネジメント
・自分の努力が認められ、感謝されるとき
・「失敗」しても責められないとき
・結果に全員が責任を持つとき
・干渉されることなく、柔軟に行動できるとき
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『本物のリーダーとは何か』ウォレン・ベニス、バート・ナナス・著 海と月社
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◆目次◆
1.リーダーシップに関する「誤解」を解く
2.「人を率いること」と「自分を律すること」について
3.戦略I 人を引きつけるビジョンを描く
4.戦略II あらゆる方法で「意味」を伝える
5.戦略III 「ポジショニング」で信頼を勝ち取る
6.戦略IV 自己を創造的に活かす
7.「責任を引き受ける」ということ
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