2008年9月24日
『未来を予見する「5つの法則」』田坂広志・著
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【日米同時発売。未来を予見する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334975461
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本日の一冊は、日本総研の設立メンバーであり、現在はソフィアバンク代表として活躍する著者が、未来を予見する方法を説いた一冊。
3年前に出された『使える 弁証法』とやや内容が重複していますが、これから起こる変化を具体的に述べた点に注目です。
※参考:『使える 弁証法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042423/
ビジネスの最先端を行っている人から見れば、途中、やや後づけと思われる議論も見られますが、後半部分に書かれた「イメージ・コミュニケーション」の時代、「ダ・ヴィンチ社会」の到来、「脱ペルソナ社会」の到来は、読み手をうならせます。
弁証法の「五つの法則」を学べば、具体的な変化を予測はできないまでも、大局的な方向を予見することはできる。
瑣末なデータにとらわれ、大局を見失うのではなく、世界発展の法則を学ぶことで、時代の変化をとらえることができる、そんな物の見方、考え方を本書は教えています。
次の一手をどう打つか。悩んでいる経営者、ビジネスパーソンに、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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水は、必ず、低きに流れていく。それが、本来、「大局観」と呼ばれるものです
◆弁証法の「五つの法則」
第一の法則 ― 「螺旋的プロセス」による発展の法則
第二の法則 ― 「否定の否定」による発展の法則
第三の法則 ― 「量から質への転化」による発展の法則
第四の法則 ― 「対立物の相互浸透」による発展の法則
第五の法則 ― 「矛盾の止揚」による発展の法則
世界の「未来進化」と「原点回帰」は、同時に起こる
これから「ボランティア」の文化の世界規模での復活が起こる
「合理化」を実現するための「均質化」
「合理化」の極点での反転
「均質化」から「個性化」への回帰
現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する
「ハイテク」の動きは、その極点において、必ず、「ハイタッチ」に向かう
「コスト」が劇的に低下すると、「消費者の意識」が大きく変わる
弁証法においては、古いものと、新しいもの、否定するものと、否定されるもの、といった、対立し、競っているように見える二つのものが、互いに相手を包み込んでいき、結果として、両者が「融合」し、「統合」されていく
「矛盾」とは、世界の発展の原動力である
「人物の器」とは、壮大な矛盾を抱えることのできる「魂の力」に他ならない
「非言語的コミュニケーション」と「イメージ・コミュニケーション」の時代が幕を開ける
誰もが、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のようにいくつもの才能を開花させることのできる「ダ・ヴィンチ社会」が到来する
誰もが、いくつもの「パーソナリティ」を生きることができる「脱ペルソナ社会」が到来する
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『未来を予見する「5つの法則」』田坂広志・著
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◆目次◆
序 話 未来を予見する鍵は、「弁証法的思考」にある。
第1話 世界は、あたかも、螺旋階段を登るように、発展する。
第2話 現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する。
第3話 「量」が、一定の水準を超えると、「質」が、劇的に変化する。
第4話 対立し、競っているもの同士は、互いに、似てくる。
第5話 「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。
第6話 弁証法的思考で予見する未来
あとがき
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