2011年7月5日
『日本の未来について話そう』 マッキンゼー・アンド・カンパニー・責任編集 vol.2540
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【世界の頭脳が集結し、日本再生のアイデアを提唱】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093881898
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本日の一冊は、マッキンゼー・アンド・カンパニーが責任編集を務め、世界の頭脳から日本再生への提言を集めた、注目の一冊。
本書はいわば、『日本の論点』を、世界中の頭脳を集めて書かせたような、豪華企画。
経済不振と震災被害にあえぐ日本をどうやって再生するのか、さまざまな視点から論じた、じつに知的で興味深い論考です。
執筆を担当するのは、ドミニク・バートン(マッキンゼー・アンド・カンパニー代表パートナー社長)や、ジョン・ダワー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、エズラ・F・ヴォーゲル(ハーバード大学社会学名誉教授)、ビル・エモット(「エコノミスト」前編集長)などの面々。
実業界からは、長谷川閑史(武田薬品工業代表取締役社長)、カルロス・ゴーン(日産自動車CEO)、孫正義(ソフトバンク創設者)、柳井正(ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)、ハワード・シュルツ(スターバックスコーポレーションCEO)、坂根正弘(コマツ取締役会長)などが寄稿しており、この顔ぶれを見るだけでも、本書のクオリティの高さがうかがえると思います。
世界を代表する頭脳が65人集まり、まとめられた計400ページの論考。
なかには、かなり具体的に今後の日本の方向性、再生への方策を語った論者もおり、政策、ビジネスの大きなヒントが得られると思います。
若いビジネスパーソンが本書を読めば、グローバル企業のリーダーがどんな指標に注目し、経済を見ているのか、どんな視点でビジネスを考えているのか、良い学びになると思います。
このボリューム、内容で1900円は破格の値段。
これは「買い」の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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日本には起業家精神が欠けていると言われるが、必ずしもそうではない。足りないのは、素晴らしいアイデアを世界に向けて発信していく情熱と、その能力なのではないか(ドミニク・バートン)
日本国債の利回りは史上最低レベルにある。これは、日本政府にとってチャンスである。例えば、2010年に発行されたメキシコの百年債のように満期を長期化する。あるいは、もっと大胆に、ナポレオンとの戦争の際、資金を集めるために英国で発行された満期のない「永久債」を発行できる絶好の機会である(ピーター・タスカ)
経済成長に寄与する3つの要素は、労働力、投資、イノベーション(長谷川閑史)
大切な点は、日本の「欧化主義者」たちも、実は、西欧をお手本にした改革に反対する国粋主義者に負けず劣らずの愛国者だったということだ。これらの、いわゆる開明派の多くにとって、西欧に学ぶこと―ひいては可能な限り西欧列強に近づくこと―は実は、西欧に対抗するための、少なくとも日本の植民地化を阻止するための手段だったのだ。言うなれば「模倣による防衛」戦略である(イアン・ブルマ)
弱いのはドルだけではなく、中国人民元や韓国ウォンも弱い。ウォン安は、日本の産業が中東や南アメリカなどの輸出市場を韓国に奪われている最大の要因になっている。長期的には、生産拠点としての日本の存在感は薄れざるを得ないだろう。国内の機能は研究所的な存在となり、新しいモデルの考案やプラットホームの構築、人材教育など知識開発に集中していくことになるだろう(カルロス・ゴーン)
日本の将来を担う鍵は、情報技術(IT)産業と医薬産業だと私は考える(孫正義)
日本に必要なのは、諸問題に長期的視点から有効に対処できる政治制度です。以前の日本には、有能な人材から成るエリート集団が存在しました(エズラ・F・ヴォーゲル)
適切な動機づけと適切な投資があれば、日本人が日本経済に欠如していると考えるあらゆる要素が被災地から生まれることになるかもしれない。大学、新しい企業、ベンチャーキャピタルをまとめて立地するのに、仙台周辺の廃墟となった地域ほどの適地があるだろうか。史上最悪の天災にも耐え得る構造物を建設するための世界最高峰の研究センター、廃炉が確実となった福島第1原発を単なる思い出の品とできるようなエネルギー技術、また日本式のコミュニティ構築を世界に広げるために最適なソーシャルネットワーク技術。津波にさらわれて生命を落とした犠牲者たちへの慰霊碑として、これらほどふさわしいものがあるだろうか。日本は過去にも成功した。今度も実現できるはずだ(デビッド・サンガー)
米国は長年、日本の最大の輸出先であり、2001年には日本の総輸出の30%を占めていた。だが、いまや時代は変わった。日本の海外向け出荷の約20%は中国向けとなり、16%にまで急減した米国向け輸出を大きく上回っている(スティーブン・ローチ)
アジアにおいて豊かな近代国家が増えることは、リスクを伴うのも事実である。歴史を振り返ってみても、新勢力が台頭して既存の覇権国を脅かすようになると、争いが起こるのが世の常だ(ビル・エモット)
◆日本のハイテク企業を再起動させる4つのモデル
1.世界レベルの「オペレーショナルエクセレンス」企業
2.新カテゴリー創出型企業「カテゴリークリエーター」
3.買収成長型企業「アクワイアラー」
4.利益重視で買収・事業売却を推進する「ポートフォリオシェイパー」
(インゴ・ベイヤー フォン モルゲンスターン、ピーター・ケネバン、ウルリヒ・ネーアー)
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『日本の未来について話そう』 マッキンゼー・アンド・カンパニー・責任編集 小学館
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093881898
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◆目次◆
第1章 日本の再生へ向けて
第2章 再び変化の時代へ
第3章 再建のための現状把握
第4章 国際化への鍵
第5章 日本外交政策の選択
第6章 グローバルな視座
第7章 技術と思考のイノベーション
第8章 人材の「発見」と活用
第9章 文化の継承と発展
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