2009年10月18日
『新・日本のお金持ち研究』橘木俊詔、森剛志・著 vol.1917
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【お金持ちの生態を気鋭の学者が徹底研究】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453235384X
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本日の一冊は、日本の大富豪の生態をまとめて話題となった『日本のお金持ち研究』の待望のアップデート版。
『全国高額納税者名簿』が公表されなくなり、最近この手の研究本は出ていなかったのですが、本書では、雑誌や著者らの研究、海外の論文などを手掛かりに、国内の富豪の実態を研究。
どんな職業に就いたらお金持ちなれるのか、お金持ちになるにはどの大学が適しているのか、お金持ちの消費スタイル、投資スタイルは、など、さまざまな点からお金持ちを論じています。
前著では、日本の富裕層が医師と企業経営者に集中していることを明らかにし、話題となりましたが、本書ではさらにお金持ちの暮らしや教育にまで迫り、その生態を明らかにしていきます。
不況とはいえ、今お金をどう使い、運用するかが未来を決める。
そう考えれば、お金持ちの資産運用戦略は見逃せないはずです。
これから子供の教育をどうするか、悩んでいる人にとっても、重要な示唆を与える一冊となるに違いありません。
日本における一連のお金本ブームは、ロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』が巻き起こしたと言って過言ではありませんが、実際には、お金が儲かるかどうかは社会のシステムに大きく依存しています。
※参考:『金持ち父さん貧乏父さん』
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日本には日本の、アメリカにはアメリカの、お金持ちになるためのルールがある。
本書は、その日本におけるルールを知り、合理的に行動するための羅針盤となる一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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同じ医師の中でもどの診療科目で開業するかが大切であり、整形外科、美容外科、眼科などの科目に高所得者が多いことがわかった
産業としては、個人に直接サービスを提供する産業や、一部の製造業が目立つ業種が高所得であることがわかった。その一部を挙げれば、IT関連、化粧品製造、飲食チェーン、消費者金融、コンサルタント、人材派遣業などである
お金持ちは圧倒的な比率で東京および首都圏に集中している。次にかなり数が減少して大阪、名古屋といった大都市と続く。ビジネスの成功者は大都会に多くいるのである。「地方の大地主」の面影は、もはや存在しない。しかし医者はそうではない。人の住むところに医者は必要なのであり、大都市ではない地方にもお金持ちの医者はいる。その地方のお金持ちの八割が医者という県すらある
高齢者世帯の五世帯に一世帯はパラサイトシングルの子と同居している
子ども夫婦との同居が近年急激に減少し、昭和六一年には四六・七%もあったのが、平成一五年では二六・五%にまで落ち込んでいる。これに代わって、老夫婦のみ世帯や高齢者単身世帯の割合が上昇している
平均年齢六二歳の日本のお金持ちのうち、半数以上が子どもと同居
日本のお金持ち家庭では同じ職業を子どもも継いでいる確率が高い
日本人のお金持ちが一〇〇人いたとする。商品やサービスに対する「こだわり度」に注目して、「こだわり派」と「こだわらない派」に分類したとき、お金持ちの六二人は「こだわり派」
一般の日本人の場合、商品へのこだわりが低い「何も考えない消費者」が圧倒的多数であり、全体の七割を占めている
投資と資産形成に時間を費やすのが本物のお金持ち
高級ブランド品を販売するなら、「富裕層に憧れる」ちょっと背伸びをした中流階層向けに販売戦略を練るほうが賢明
お金持ちが経済的に成功を収める要因として重視しているものも、「肉体的・精神的に健康であること」や「職業愛」や「正直な人柄」
であり、逆にあまり重要でないと考えているものは「一流大学に行くこと」や「器用さ・要領のよさ」や「優秀な頭脳」であるということがわかった
職業が医師以外のお金持ちでは、慶応・早稲田や中央大学、明治大学などの東京六大学級、あるいは関西の私学の名門大学である同志社・関西大学、さらには東大・京大・阪大などの旧帝国大学など、名門大学卒がランキングのほぼすべてを占めているのに対して、医師であるお金持ちの出身大学は、地方の医大が多数を占めている
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『新・日本のお金持ち研究』日本経済新聞出版社 橘木俊詔、森剛志・著
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◆目次◆
序 章 「お金持ち」は何を考え、どう行動しているか
第1章 お金持ちはどんなところに住んでいるのか
第2章 お金持ちの消費スタイル
第3章 お金持ちと学歴
第4章 教育で残すか実物資産で残すか
第5章 株式投資か不動産投資か──お金持ちの資産運用
第6章 お金持ちを上流階級とみなせるか
第7章 お金持ちは格差をどう感じているのか
第8章 結論:お金持ちの再評価
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