2012年2月5日
『情報の呼吸法』津田大介・著 Vol.2755
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【情報の呼吸法?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255006210
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「インターネットは2次情報のメディアである」。
これは、数年前に土井が講演・セミナーなどで言っていたことですが、Twitter、Facebookの登場で、その状況に拍車がかかっています。
誰かがつぶやいたことは、どこかで誰かが入手した情報であり、信憑性を確かめることが難しくなる(あるいはおっくうになる)。
その結果、社会は明らかに扇動されやすくなっているわけですが、そんな時代に、どうすれば情報の信頼性を確認できるのか。
さらに、自分が情報発信する時、何に気をつければいいのか。
メディアが新しいだけに、水先案内人が欲しいものです。
本日ご紹介する一冊は、Twitter、メルマガで大活躍中のジャーナリスト、津田大介さんによる注目の論考。
2012年2月現在、20万人弱のフォロワー数を誇る著者が、いかにしてネタを仕込み、情報発信し、人的ネットワークを広げているのか。
参考になる情報が満載の一冊です。
<無料の情報だけで満足する「嫌儲」的な価値観の人と、価値ある情報はちゃんとお金を払って入手しようという人。おそらく二極化されるでしょう>
<「自分自身も他人の資本である」という意識を持つこと>
など、情報発信を超えて、自己啓発にも役立つ内容です。
薄い本なので侮っていましたが、これはなかなか読み応えのある内容です。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「避難所と言えば、支援物資の……」とか「電子書籍と言えば、自炊が話題ですが……」とか、前の話題を次の話題の枕詞にするんです。人は「流れ」で情報を理解しますし、情報に文脈ができると自分の連想も働いて物事を重層的に理解しやすくなる
“Timing”“Feeling”“Happening”という三つが揃うと人は恋に落ちると言います。これはソーシャルメディアにも当てはまります
発信者のプロフィールを見て、そもそもプロフィールがない、あるいは何をやっているかまったく分からない人であれば情報の信憑性は落ちます
インターネットの発達によって大量の情報が無料化しました。そのことは「その人しか持っていない情報」や「本でしか読めない情報」など、「オフライン」でしか得られない情報の価値を相対的に高めています
重要なのはネガティブな意見に引きずられるのではなく、感想をトータルに捉えて「9割も面白いって言ってくれた」とポジティブにとれるかどうか
ある情報をネットやテレビのニュースで見かけたときに「これはツイッターで話題になるかも」と思ったらすぐに流してみる
共感という意味では、自分は「これこれこういう人間です」ということを分かりやすく示す「タグ」を付けることも重要
影響力のある人に面白いと思ってもらうことが一番の近道
情報格差が今後広がっていく契機もここにあります。無料の情報だけで満足する「嫌儲」的な価値観の人と、価値ある情報はちゃんとお金を払って入手しようという人。おそらく二極化されるでしょう
エンゲージメントをして、まずは「ギブ」する
人間関係という資本を棚に蓄えておく
「情報発信をしないことにはリターンがない」。この前、岩手の陸前高田市に取材に行ったときに(2011年10月)米崎小学校仮設住宅の佐藤一男会長が言った言葉がずっと頭の中に残っています
情報発信の仕方しだいでコミュニティの未来も変わる
「自分自身も他人の資本である」という意識を持つことです。平たく言えばギブ・アンド・テイク──言葉を換えれば自分は資本を使う主体のみならず、他人の資本として使われる客体でもあるという意識を持てということです
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『情報の呼吸法』津田大介・著 朝日出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255006210
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◆目次◆
はじめに
第1章 情報は行動を引き起こすためにある
第2章 情報は「人」をチャンネルにして取り込む
第3章 情報は発信しなければ、得るものはない
第4章 ソーシャルキャピタルの時代がやってくる
おわりに
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