2012年4月9日
『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』高橋恵・著 Vol.2819
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【出た、掘り出し物】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569802524
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今日、オフィスに積もった本の山から、「読む本」「読まない本」を選り分けていたら、約2カ月前に出されたどうにも冴えない本が目に留まりました。
『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』。
普段の土井なら、真っ先にゴミ箱行きにする本ですが、何だか気になってページをめくってみると、なかからはらりと手紙が落ちてきました。
筆で書かれた文字は読みにくく、わずかに「戦後の日本」「私が味わった苦しい生活」「多くの人々を幸せにしたいのです」といった文字が目に飛び込んでくる程度。
「ひょっとして、自費出版かな」と思っていたら、最後の方で、「結果的に上場する所まで~」という文字が目に入りました。
あわてて表紙を見直すと、オビのところに小さく「サニーサイドアップの産みの親」と書かれています。
そう、この『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』は、あの有名PR会社、サニーサイドアップの創立者が書いた本だったのです。
紀伊國屋のPublineで調べてみても、売れ行きはいまいち。しかし、内容は素晴らしいものでした。
どうすれば人に名前を覚えてもらえるか、どうすれば他人と良い関係が作れるのか、PRや営業で大切なことが、いくつも書かれています。
過去に著者が行ったPRの数々、どうやって仕事を獲得してきたか、人と心を通わせるにはどうするか、といった内容が、エピソードも交えて紹介されています。
相手の心を動かす手紙の書き方や、愛あるメッセージの伝え方など、表紙からは想像もできないくらい、実用的な内容です。
感動エピソードにも事欠かず、なかでも108ページに記された隣の家族からの手紙には、思わず胸がジーンとなりました。
表紙・タイトル一切無視、で買って欲しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いいおせっかいのコツがあります。「座りますか?」と訊くのではなく、「どうぞ!」と言いながらとにかく素早く席を立ってしまうのです。ポイントは言葉と行動が同時というところ。これで相手が遠慮する隙を奪ってしまうのです
相手の懐に飛び込みたければ、初対面の人の名前をすぐに覚えて「○○さん」と何度も会話の中で名前を呼んでみてください
エレベーターに乗って、同乗者がいる時には、必ずその方に話しかけます
頼まれごとは迷わず引き受ける
人間の心に残ることは、時間がたっても消えない
頼まれてもいないことをやるのが心に残る
先に役割分担をしてしまうと、「私の係だけ大変」とか「あの人の用意した物少なくない?」といった不平不満が出やすくなります。役割分担は、きれいな横並びのつもりで決めても、どうしても平等にはならないものです(中略)一人でやる、というかたちをとると他の人は全員協力者になってくれます
私はプライベートのことまでどんどん訊いてしまいます。訊いているそばから、その人と相性の合いそうな方の顔が浮かんでくるのです。相手の情報を知らないことには、おせっかいをやくこともできません
あるアイデアがひらめきました。トイレには広くて大きな鏡があり、カツラをかぶってみるには絶好の場所のはず。もちろん、女性トイレには男性は絶対に入ってきません(中略)彼女がトイレでカツラをかぶって試していると、後からトイレに入ってきた女性たちが、次々に興味を示し始めたのです
「やってあげる」「言ってあげる」など「あげる」という言葉が出てくると受け取る側には嫌悪感が生まれます
粘り強さと無理強いは違います。相手の方から悪い印象を持たれると、もう次はないのです
感謝という字は、「感じた」ことを「ことば」で「射る」と書きます。かつて気持ちを届けるのに一番速かったのが、弓矢(矢文)だったと思います
子どもへのおせっかいはただ一つ。本質は、親が「甘やかさないこと」これだけです
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『幸せを呼ぶ「おせっかい」のススメ』高橋恵・著 PHP研究所
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◆目次◆
はじめに
おせっかいのルール1「おせっかい」は言葉と行動が同時
おせっかいのルール2「おせっかい」は一生懸命
おせっかいのルール3「おせっかい」は段取り上手
おせっかいのルール4「おせっかい」は人と人との縁をつくる
おせっかいのルール5「おせっかい」はアイデアの源
おせっかいのルール6「おせっかい」は悩まない。へこまない
おせっかいのルール7「おせっかい」の報酬は自己満足
おせっかいのルール8「おせっかい」の手紙術
おせっかいのルール9「しようがない人だなぁ」と思わせる
おせっかいのルール10「おせっかい」は伝染する
おわりに
娘より
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