2012年3月3日
『小商いのすすめ』平川克美・著 Vol.2782
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【小商いのすすめ?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903908321
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本日の一冊は、著書『移行期的混乱』のなかで、「有史以来初めての人口減を食い止める方策は、経済成長ではない。それとは反対の経済成長なしでもやっていける社会を考想すること」と述べた著者が、「縮小均衡」時代のビジネスのあり方、個人のあり方を述べた一冊。
※参考:『移行期的混乱』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480864040
高速道路や原発など、ヒューマン・スケールを超えて作られたものへの反省から、社会がヒューマン・スケールに立ち返ることの必要性、さらにビジネスにおいても、<「いま・ここ」にある自分に関して、責任を持つ>小商いの思想の必要性を説いています。
本書を読んで、経済・社会の歴史を振り返ると、いかにしてこの国が現在の価値観に至ったか、そのプロセスがよくわかります。
競争が前提のこのグローバル経済で、著者の主張がどこまでインパクトをもたらせるのか、疑問な点はありますが、ミクロレベルなら、実践可能なことも多いと思います。
帝国データバンクがまとめた『百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない』からもわかるように、長期間続く企業は、「小商い」と相場が決まっています。
※参考:『百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022732946
一方的な見方でビジネス書を批判している点には腹が立ちましたが(そのくせタイトルはビジネス書読者に媚びている)、どんな企業を作るか、どんな社会を作るか、思考のヒントとなり得る一冊だとは思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「わからない」問題にわたしたちはどのように対処すべきなのか(中略)それは、いつ来ても大丈夫というリスクヘッジと、何があっても受け止めるだけの耐性を身に付けておくということです
高速道路はヒューマン・スケールで作られたものではない(中略)産業革命とは、人間生活の側から見れば、力の拡大であり、時間の圧縮であり、空間の圧縮でした
人間の価値の指標が、筋肉の強度や頭脳の性能以上に、富の蓄積に傾くという傾向を生み出しました。貨幣が人間の差別指標に使われるようになったのです
あふれるゆたかさにいたるためには、もう一つ禅の道がある。これはわれわれの道とはいささかことなる前提から出発する。つまり、人間の物質的欲望は有限で僅少であり、技術的手段は変えなくとも全体として欲求に適している、と考える。禅の戦略をとると、ごく低い生活水準でも、比類のない物質的潤沢さを享受できる(マーシャル・サーリンズ『石器時代の経済学』)
ひとびとが食うために生きている時代から、楽しむために生きる時代へと舵を切るきっかけとなったのが「余暇」の出現
問題があるとすれば、労働という人間に固有な活動をとおしてひとびとが作り上げてきた価値観や倫理観が、消費が生み出す価値観や倫理観に急速に浸食されていったということであり、生きることと働くことが同義であったような働き方から、金のために働くという考え方が支配的になったということ
大量生産、大量消費を続けるためには、商品が爆発的に市場に浸透することと同時に、その商品寿命が短命であり、後続の商品に市場を明け渡すことが必要な条件になる
貧乏とは若さの別名であり、それは強さとか美しさといったこととも同義であるべきだということであり、人間の本源的な強さというものは貧乏という裸の人間の中にだけ宿っている
国民経済にとって重要なことは、経済を拡大するか、縮小するかということではなく、均衡するということ
合理的なビジネス理論を学べば学ぶほど、非合理的なビジネスの現場について自分たちがどれほど無知であるかについての配慮ができなくなる
人間は意思することと必ず違うことを実現してしまう生きもの
「経営規模としてはむしろ小なるを望む」。ソニーの創業者井深大が書いた設立趣意書はまさに小商いの精神で貫かれた、小商いマニフェストである
小商いとは、「いま・ここ」にある自分に関して、責任を持つ生き方
小商いは、存続し続けることが、拡大することに優先するような商いのこと
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『小商いのすすめ』平川克美・著 ミシマ社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903908321
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◆目次◆
第一章 経済に蚕食された社会
第二章 街角のフォークロア
第三章 ちいさいことの意味
第四章 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ──東日本大震災以後
第五章 小商いのすすめ
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