『子どもの心のコーチング』菅原裕子・著 vol.2227


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【子育て本ベストセラーに学ぶマネジメントの極意】
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レギュラー出演しているBS11の「ベストセラーBookTV」では、毎回オリコンさん提供によるさまざまなランキングを紹介しているのですが、文庫ランキングでいつも紹介されているのが、本書『子どもの心のコーチング』。

「子育てにコーチングを応用した本でしょ」とたかをくくっていたら、意外や意外、これが面白いのです。

著者は、もともと人材開発コンサルタントとして活躍している人物で、本書は子育てを題材としながら、人を伸ばす方法全般に言及している点が特長です。

なかでも注目したいのは、<子どもの成長にしたがって、親は「保護者」から「親」へと成長しなければなりません>と論じた部分。

「ヘルプ」から「サポート」へと役割を移し、成長を支える技術は、どんな経営の現場でも応用できるはずです。

また、マネジメントの現場では、ほめる・叱るが話題となることが多いのですが、これに対しても著者は、以下のような見解を示しています。

<ほめることや叱ること、物やお金でつることは、人の役に立ちたいという願いを殺してしまうことになる>

子どもの自己肯定感を育み、自主性をいかにしてもたせるか。

自ら動く社員を育てたいならば、読まない手はありません。

さすがは40万部突破の大ベストセラーですね。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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できる人はその能力を開発され、できない人はその能力が開発されていないだけ

一時の安心と秩序に焦点をあてすぎると、子どもの一生から、自主性とそこから生まれる喜びの芽を摘みとってしまう

子どもの生きる力を育てるためには、子どもの成長にしたがって、親は「保護者」から「親」へと成長しなければなりません(中略)親の役割は「できる」子どもに対する援助です

子どもの自立をサポートできる親は、親自身が自立していて、子どもから必要とされなくなることを恐れない人です。子どもの人生を支配し、そこに頼るのではなく、生きるべき自分の人生をもっている人です

人が生きていくうえでもっとも大切な感情が「自己肯定感」です

親のもっとも重要な使命は、子どもに自己肯定感を与えることです

今日から禁止語と命令語は使わない

居心地の悪いことが起こると、どうしたらいいかを考える習慣がつきます。そして、その原因を変えるよう努力しようとします

責任を教えるのは「父性」の仕事です(中略)父性は必要以上に子どもを守ろうとはしません。原因をつくった子どもに、その原因から起こる当然の結果を体験させようとします

ほめることも叱ることも、物やお金を与えることも、すべて外からの働きかけで、外から子どもをその気にしようとする行為です

やる気の種は「人の役に立つ喜び」です。この動機づけの種を植えることで、子どもは一生、健全なやる気を保つことができます

ほめ言葉を行動を起こす動機づけにしてしまうと、子どもはほめてもらうために行動を起こすようになり、ほめてくれる人がいないところではやる気になれません

愛の証として、やたらと物を与えられた子どもは幸せになれません

◆幸せ気分でしつけができる方法
1.親が望む子どもの具体的な言動がどれかを特定する
2.子どもがその言動をするのをひたすら待つ
3.その場面でプラスのメッセージを視線を合わせて伝える

子どもは完璧な親を求めてはいない

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『子どもの心のコーチング』菅原裕子・著 PHP研究所
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◆目次◆

第1章 親の役割は何?
第2章 子どもに教えたい3つの力
第3章 子どもを幸せにするしつけ
第4章 心を結ぶ聴き方・伝え方
第5章 親の幸せは自分でつくる

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