2007年11月10日
『大前流心理経済学』
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【日本繁栄のシナリオ?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062141264
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本日の一冊は、かつてマッキンゼーの日本支社長を務め、現在でも日本を代表する論客の一人である大前研一さんが、閉塞感ただよう現在の日本に対し、改革の提言を行った一冊。
最近の経済政策が空振りに終わってしまう理由を、企業や個人の動機からあぶりだし、どうすれば不安心理をなくし、投資や消費を増やすことができるのか、具体的なアドバイスを示しています。
また逆に、個人にとってどんな生き方が豊かなのか、それを支援す
る企業サイドにはどんなビジネスチャンスがあるのかにも言及して
おり、単なる政策提言にとどまらない、ビジネスヒント満載の一冊です。
なかでも興味深いのは、日本人の心理を開放する7つの経済政策。
ここで提言されている内容のうちのいくつかは、法的規制などによ
り、現在は実現できませんが、いずれも可能性を感じるものばかり。
今から備えておけば、ひょっとして規制が緩和された時に、大きな
チャンスが得られるかもしれません。
投資家にとっては新たな投資の機会、経営者にとってはビジネスヒ
ントが得られる、じつに有用な一冊です。
堅そうなタイトルや見た目に騙されず、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世界では高齢者になると金融資産は目減りしていくのが普通だが、
日本人は高齢になればなるほど資産が増え、最後には平均三五〇〇
万円もの金融資産を残して死んでいく
政府は一五〇〇兆円をずっと塩漬けにして、いずれ”パクる”つも
りなのだ。これからは国家が国民を守るのではなく、国民を騙す時
代になる
リーディングカンパニーの世界化によって、雇用の主体は海外に移
転してしまう。”失われた一〇年”で企業は極めて慎重になってい
るので、雇用形態もパートや契約社員などが増加して、正社員部分
はこの一五年間で大きく削られてしまった。雇用の質は明らかに劣
化している
そもそも企業の巨大投資は中国やインド、ベトナムなど海外に向か
っているから、国内での設備投資の伸びは鈍い。企業が低金利に刺
激されて余分な設備投資をするような時代ではないのである
巨大な個人金融資産を持つ我が国においては、金利は上げたほうが
個人所得は増える
輸出に有利というモノの流れだけで経済を考え、日本の円安を歓迎
する意識は、完全に時代遅れ
他人のふんどしで勝負するというのが、ボーダレス時代の国家の、
あるいは都市国家の、繁栄の秘訣である
生涯賃金を見れば、現実には「どの大学に行ったか」よりも「どの
業界に入ったか」で大きな差が出てしまう
運用による収入格差は、大量生産工業化社会が終わり、新しい経済
の時代に入った二一世紀には必ず起こることだ
◆日本人の心理を開放する経済政策 ※一部紹介
1.金利を上げる
2.相続、贈与等に関する税制を見直し資産の若年層への移動を早めにする
3.住宅の建て替えを奨励する
5.いくらあれば生活できるのかライフプランを提示する
7.資産運用を国技にする
世界中どこでも、住宅の価値が最も高いのは水際である。ところが
日本はその水際をうまく活用していない
日本人はあまりにもテーラーメイドの家を作るために、買ってくれ
る人がいなくなることも珍しくない
一五〇〇兆円の個人資産で世界最強のファンドを作れ
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『大前流心理経済学』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062141264
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┃▼目次▼
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┃ 序章 日本は打ち手のすべてを持っている
┃ 第一章 従来の経済学が通用しない日本経済
┃ 第二章 日本人の不思議な経済心理
┃ 第三章 新たな繁栄のための心理経済学
┃ 第四章 心理を動かし、人を動かす
┃ 第五章 資産運用を国技にせよ
┃ 第六章 心理経済と集団IQ
┃ 第七章 一人の人間が世界を変える
┃ 終章 日本人の新しいライフプラン
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