『外資系コンサルの真実』


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本日の一冊は、M&Aなどの事業を通じ、戦略系コンサルティング・ファームと深く関わってきた著者が、外資系コンサルの秘密に迫った、注目の一冊。

本書によると、日本における「コンサルティング業」の市場規模は、ここ10年近く、年々伸びていますが、その割には実態が詳しくつかめていません。

そこで本書では、コンサルティングというビジネスが持つ宿命や、実際の報酬体系、ファームごとの特徴など、噂レベルでしか知らない情報をまとめて提供。

コンサルティングファームに仕事の依頼を検討している人や、就職・転職を考えている人に役立つ内容に仕上がっています。

本人が所属していたわけではないため、ところどころ2次情報で補ってはいますが、全体的にはわかりやすく、外資系コンサルの輪郭をつかむには最適の一冊となっています。

外資系コンサルの世界に興味を持っている人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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”コンサル先進国”のアメリカでは、コンサルティング会社の代名
詞とでも言うべき「マッキンゼー」出身者が、次々と有名企業の社
長や幹部に就任し、しかも実績を上げている

「外資系コンサルティング会社」の中には、アドバイス料としての
収入だけでなく、みずからが「投資ファンド」となることによって、
より大きな利益を追求しようとしているところが、実際に存在する
のです。その代表例が、「ベイン」です

◆マッキンゼーの名声が高まった要因
1.「黄金の人脈」とも称せられる人的なつながり
2.論理的な分析と世界規模でのナレッジ(経験と智恵)
3.アロガント(傲慢)とも言えるカルチャー

「マッキンゼー」や「ボストン・コンサルティング」の「パートナ
ー」たちは、どのように新しいコンサルの機会を見つけて、顧客を
獲得していくのでしょうか? それは、経営トップへの”囁き”です

有名企業からアメリカの大学院に留学し、MBAをとって、「アソ
シエイツ」として、三〇歳手前で「外資系コンサルティング・ファ
ーム」に入社した人がいたとしましょう。彼(彼女)に許される時
間は、三年ないし四年です。この期間内に、業績を上げ、「プロジ
ェクト・マネージャー」になれなければ、「コンサルティング・フ
ァーム」には不向きと判断され、別の道を探すことを強く推奨されます

「守秘義務」と「ベスト・プラクティス」の微妙な関係の中で、サ
ービスを提供しているのが、「コンサルティング・ファーム」

アメリカでは、「コンサルティング・ファーム」の手数料を、コン
サルタントの提案を実行したことから得られる価値に応じて支払う、
いわゆる「成功報酬」とする動きも出てきています

「良き助言は(中略)、君主の思慮から生ずるのであって、良き助
言から君主の思慮が生じるのではない」(『君主論』からの引用)

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『外資系コンサルの真実』

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■目次■

はじめに
第1章 「コンサル至上主義」の時代
第2章 「外資系コンサルティング・ファーム」の実態
第3章 「戦略系コンサル」の智恵のエッセンス
第4章 「コンサル至上主義」の落とし穴
第5章 「コンサル至上主義」を超えて

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