『右脳でわかる!会計力トレーニング』


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本日の一冊は、経営コンサルティング、執筆・講演などで活躍中の田中靖浩さんが、会計を右脳で理解できる方法を指南。

事業規模をB/S(貸借対照表)の大きさで理解する、B/Sの形で好調な会社かどうかを理解するなど、じつにわかりやすいアプローチをとっています。

各業界のトップ企業の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を比較して、どの企業のものかを当てるなど、クイズ形式で理解できるようになっているのも特徴です。

それぞれの企業がどのようなアクションをとった結果、財務諸表がどのような変化を示したか、という点が一目瞭然のため、経営者にとっても重宝する一冊です。

20分もあれば全体を網羅できるお手軽な本ですが、一冊通して読めば、経営分析の基礎ぐらいはバッチリ押さえられます。

会計が苦手な方には嬉しい一冊ですね。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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経営が成功して、調達した資金の大きさ以上に資産を増やせた会社
では、B/Sの右下に「剰余金」が登場します

アサヒは全体に占める自己資本の割合がキリンより低くなっており、
負債(借金など)に頼った経営を行っていることがわかります

B/Sの基本である「調達・運用」というフォーム、右サイドの
「負債・株主出資・剰余金」という構造は万国共通です。これを知
っておけば国際比較もできます。なお株主出資は、日本では「資本
金+資本剰余金」、米国では「Common Stock+Capital Surplus」で計算しています

老舗デパート、創業の古い順に三越(1673年)→高島屋(1831年)
→伊勢丹(1886年)。しかし、剰余金の大きさは高島屋→伊勢丹→
三越の順となっています。社歴のいちばん長い三越の剰余金が一番
少ないのがちょっと皮肉。社歴が長いからといって剰余金が増える
わけではありません

派手なイメージが先行しているソフトバンクですが、ドコモ、AU、
ツーカー(KDDI)に比べるとB/Sの大きさはそれほどでもあ
りません。ドコモとKDDIがキッチリ剰余金をため込んでいるの
に対して、ソフトバンクだけは剰余金がありません。さらには積極
的M&A戦略のツケで、全体に占める負債の比率が高くなっています

ブランドバッグとエステという、女性に人気のこの両社、かなり売
上総利益率が高い。いわゆるブランドは、「高くても欲しい」人に
よって高い売上総利益率が支えられています。しかしそのブランド
構築には「広告宣伝」に大きなコストがかかります。その販管費の
かけ方によって、営業利益が決まるのです

JALはP/L営業赤字ですが、C/S営業キャッシュフローは黒
字になっています。その大きな理由が減価償却費の存在です。減価
償却費は典型的な「支出を伴わない費用」であり、P/L費用であ
ってもC/S支出はありません。これが多額に計上されると、JA
Lのようなケースがあり得る

効率経営の指標であるROAの観点からは、小さなB/S資産で大
きなP/L当期純利益を上げることが望ましいといえます。アスク
ルとコクヨはP/L当期純利益こそ同程度の大きさですが、B/S
資産の大きさが相当ちがっています。B/Sの大きな方がコクヨ

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『右脳でわかる!会計力トレーニング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532313198
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┃▼目次▼
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┃ 1章 「右脳でわかる会計」の世界へようこそ!
┃ 2章 貸借対照表で「財務体質」を読む
┃ 3章 損益計算書で「儲けの内容」を読む
┃ 4章 キャッシュフロー計算書で「カネの流れ」を読む
┃ 5章 今日からできる経営分析
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