2007年9月21日
『佐藤可士和の超整理術』
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532165946
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本日の一冊は、キリン「極生」、ホンダ「ステップワゴン」などの広告で知られる気鋭のクリエイター、佐藤可士和さんによる待望の処女作です。
デザインでもなく、ブランディングでもなく、「整理術」というのが意表を突かれましたが、読んでみれば、これが上質のクリエイティブ論だということに気づくはずです。
いわく、「デザインを生み出すことは、対象をきちんと整理して、本当に大切なもの、すなわち本質を導き出して形にすること」。
本書には、この整理のプロセスと、本質を見極めるための技術がまとめられています。
自分にはクリエイティブな才能などない、と嘆く人も、本書で紹介
された3ステップ(1.状況把握、2.視点導入、3.課題設定)
を試してみれば、きっと効果が出てくるはずです。
また、勉強になったのは、「捨てる」ための具体的なアイデア。
なかでも、「毎日、帰ったらカバンの中身をいったん机の上に全部
あけてしまう」というのは参考になりました。
ほかにも、「本質を探るには、引いて見つめることが大切」「他人
事を自分事にする」など、クリエイティブ能力、問題解決能力を高
めるためのヒントが満載。
すべてのビジネスパーソンに読んで欲しい、珠玉の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分の仕事であるデザインも、クリエイティビティあふれる整理術
だと捉えています。なぜなら、ひとつのデザインを生み出すことは、
対象をきちんと整理して、本当に大切なもの、すなわち本質を導き
出して形にすることだと思うからです
大切なのは自己表現じゃなく、どう人々に伝えるか
◆整理術のプロセス
1.状況把握/対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る
2.視点導入/情報に、ある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本
質を突き止める
3.課題設定/問題解決のために、クリアすべき課題を設定する
◆発泡酒「極生」のケース
ハッと気づきました。”無理にビールに似せようとしていた”こと
がすべての原因、つまり問題の本質ではないか、と
最悪なのは、どこに何があるかわからないのに、作業する空間をう
んと圧迫しているという状態。こうなると、作業がしにくいうえに、
いざ何かを探すというだけでかなりの時間をとられてしまうし、ト
ラブルのもとになることは明白です
”捨てる”勇気が、価値観を研ぎ澄ます
おすすめなのが、毎日、帰ったらカバンの中身をいったん机の上に
全部あけてしまうこと。こうすれば、入れっぱなしになっているD
Mや雑誌などは、確実になくなります
◆整理のプロセス
1.アイテムを並べてみる
2.プライオリティをつける
3.いらないものを捨てる
「机は何のための場所なのか?」そう、作業をする場所です。物置
でも倉庫でもありません
大切な情報をしっかり見極め、情報同士の因果関係をクリアにして
いくことで、進むべき道が見えてくる
本質を探るには、引いて見つめることが大切
「他人事を自分事にする」これは思考の整理で非常に大切なポイント
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『佐藤可士和の超整理術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532165946
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┃▼目次▼
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┃ 1章 問題解決のための“超”整理術
┃ 2章 全ては整理から始まる
┃ 3章 レベル1「空間」の整理術――プライオリティをつける
┃ 4章 レベル2「情報」の整理術――独自の視点を導入する
┃ 5章 レベル3「思考」の整理術――思考を情報化する
┃ 6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く
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