2008年5月3日
『会社のルール』パット・ハイム・著、スーザン・K・ゴラント・著
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【若手社員と女性のためのケンカマニュアル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596308
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本日の一冊は、リーダーシップやコミュニケーションを得意とするコンサルタントのパット・ハイムと、生物心理社会学、女性問題を専門とするスーザン・K・ゴラントが、若手社員と女性に向けて、ビジネスコミュニケーションのルールを説いた一冊。
最近は、女性の社会進出が当たり前となり、管理職ニーズも高まっていますが、調査によると、実際に管理職に就く女性の数は、期待されているほど増えてはいません。
※参考:「女性管理職の育成と登用に関する調査」
http://www.kintou.jp/chosa/1703.html#06
その理由の最たるものはもちろん結婚・出産にあるわけですが、じつは能力的な部分も挙げられています。
同調査によると、5年後の女性管理職の比率が「変わらない」「減少」「やや減少」と回答した企業は、その理由として「職務経験の少ない人が多い」(54.7%)、「判断力・企画力・折衝力等が不足している」(34.7%)、「勤続年数が不足している」(30.6%)を挙げており、学習による改善の余地は十分にあることがわかります。
では、女性が優れた管理職になるには、いったいどんな能力が必要なのでしょうか。
本書には、まさにその点が書かれています。
冒頭で述べられているように、「キャリアが長くなるにつれて、社員の評価は仕事の能力ではなく対人能力によって決まる」。
そこで本書では、この対人能力を中心に、女性が男性社会で成果を出すためのポイントと改善点を説いています。
男性と女性の考え方の違い、コミュニケーションルールの違い、そして管理職になった時に必要となるケンカのやり方、チームの作り方、部下の指導の仕方…。
本書は、一皮むけたい女性へのメッセージであると同時に、女性部下を伸ばしたい男性管理職向けのノウハウでもあります。
これからの時代は、女性が働くのが当たり前の時代。マネジメントの優劣も、この点で差がつくことは間違いないでしょう。
リーダーを目指す人は、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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実はビジネスは、私たちが子どものころから慣れ親しんできたまま
ごとのルール(女の子の「遊び」)ではなく、野球をはじめとする
スポーツのルール(男の子の「ゲーム」)で動いている
競争に慣れている男性たちは、確執を残しません。意見を戦わせる
のは、彼らにとってはゲームの一部。自分に「これも仕事さ」と言
い聞かせるのです
男は「ゴール」に、女は「過程」に集中しながら仕事を進めます
長い目で見れば、監督の権威に逆らうよりも、監督と一緒に仕事を
したほうがチャンスを得やすい
男はハードに戦うチーム、自分たちと互角に戦うチームを高く評価します
「あなたはいつも思いつきで行動するのね」というように、「あな
たは」で始まる発言は避けること。「私はこのプロジェクトのこと
が心配なんです」というように、必ず「私は」で始まる文を使いま
しょう
大勢とやり合って反撃を浴びたら、確実に負けます。リーダーだけ
とうまく議論できたときに、ようやく勝機が生まれるのです
どんなにいい仕事をしても、チームワークの精神がなければ、あな
たの評価は低くなる
女性は「いい人」と組みたがります。相手のちょっとした行動が気
に障ったら、もう一切関わりたくないと思ってしまいます。結果的
に、私たちは無意識のうちに使える人材の幅を狭めているのです
事前の根回しを行うのは、排他的な気持ちや消極的な気持ちがある
からではなく、相手の顔を立てるため
現在のポストに合った服ではなく、あなたが望むポストに合った服を着る
「正しい」リーダーより、「強い」リーダーのほうが評価が高い
「みんなに好かれたい」という願望にこだわると、キャリアを築く
うえで非常に不利になります
ものを言うのは「あなたが何を知っているかではなく、だれを知っ
ているか」なのです
チャンスをもらえるかどうかの八〇%は、顔が売れているかどうかで決まる
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『会社のルール』パット・ハイム・著、スーザン・K・ゴラント・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596308
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◆目次◆
はじめに
序章 男は「野球」で、女は「ままごと」でビジネスのルールを学んだ
ルール1 トップの言うことには逆らわない
ルール2 対立を恐れない
ルール3 チームプレイに徹する
ルール4 リーダーらしくふるまう
ルール5 自分を有利に見せる
ルール6 批判されてもめげない
ルール7 ゴールをめざす
おわりに
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