『仕事は99%気配り』川田修・著 Vol.2846


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【プルデンシャル生命No.1営業マンの気配り術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022734469
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本日の一冊は、プルデンシャル生命2000人中No.1のセールスマンであり(2001年)、ロングセラー『かばんはハンカチの上に置きなさい』の著者としても知られる川田修さんによる一冊。

※参考:『かばんはハンカチの上に置きなさい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478005869

今回は、営業マンに限らず、仕事の気配りを学べる内容で、著者がこれまで見聞きした気配りのエピソード、社員やお客様に気配りができている会社の例が、たくさん出てきます。

女子社員に気を遣わせないよう、昼休みにはお客を連れて行かない社長、社員の子ども用口座に、毎月生まれた時のグラム数と同じ金額を振り込む女性経営者、新人の実家すべてにあいさつに行く若い支店長…。

感動の「気配り」エピソードがたくさん盛り込まれていて、思わず目頭が熱くなります。

また、著者が普段サービスに対して感じている不満も書かれており、これは思わず「そうそう!」と頷いてしまいました。

頼みにくいし、忘れられがちだからこそ、早く持ってきてほしいお水、ケチらないで欲しいホテルのひげそり、声に出さないで欲しいお会計の金額、そして、やめてほしい札・小銭・領収書の同時渡し。

ホテルや飲食店、小売店、タクシー会社など、読者のなかに経営者がいらっしゃったら、即刻本書を読んでやめさせるべき悪しきサービスの例も書き込まれています。

そのまま真似するだけでも相当効果があると思いますが、やはり真似て欲しいのは、その心構え。

著者も言うように、「気配り」とは「相手を好きになること」に他ならないのです。

ノウハウあり、エピソードあり、感動ありの、新書としたら申し分ない一冊。

これはぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私たちが店の外に出ると、店主の親父さんが急いで厨房の裏口から出てきたのです。そして私たちに向かって、深々と頭を下げて言いました。「本当にすいませんでした!」(店が混んでて入れなかった時のエピソード)

私は最初にお会いした時は保険の話をしないことが多いのです。なぜかというと、どんな人か、どんな会社かもわからないのに、商品を売ることなんてできないからです。まずは相手がどんな考え方で、どんな文化を持っているのかを知ること。私の営業の仕事はそこから始まります。相手が会社の社長さんだったら、その会社のことも最初に詳しく知っておきたいのです

お客様の駐車場では、来客用の場所には絶対に車を停めるな

会社に戻ってから、お礼のハガキを書くなら、まだわかります。でも、お客様のところを出た瞬間にハガキを書くなんて発想は、当時の私にはありませんでした

「○月○日(金)のご都合はいかがですか?」と、メールに曜日が書いてあれば、見た瞬間にある程度の判断ができて、相手の方はカレンダーやスケジュール帳を見る手間が省けるかもしれません

私が尊敬しているプルデンシャル生命の日本における創業者、坂口陽史(きよふみ)氏が生前に言っていたこんな言葉があります。「きょう一日、私はひとつだけ良いことをします。人に見られたら、それはカウントしません」この言葉が私はとても好きです

「だってさ、1時間前に俺がお客さんを連れて会社に帰っちゃうと、まだ昼休みの時間なのに、女子社員がお茶を入れたりしなきゃいけなくなるじゃない? せっかくの休憩時間にそんな気を遣わせるのは、彼女たちに申し訳ないからさ」

赤ちゃんが生まれると、その子ども用の口座に、生まれた時のグラム数と同じ金額を毎月振り込んでくれるそうです。たとえば、3215グラムで生まれたとしたら、3215円

彼は支店に新入社員が配属されてくると、その両親がいる実家まであいさつに行くそうです。都内に実家がある新人だけではありません。岐阜でも、仙台でも、鹿児島でも、日本全国どこにでも行くというのです

領収書の上にお釣りを乗せて、さっと一緒に手渡されると、正直、仕舞いにくくないですか?

精算金額は支払いをする人以外には見せない、決して読み上げない。私からのお願いです

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『仕事は99%気配り』川田修・著 朝日新聞出版
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◆目次◆

第1章 「ちょっとした気配り」が心に大きな変化を与える
第2章 気配りの基本は「相手目線」で考えること
第3章 成功している人は、みんな「気配りの達人」
第4章 あと少しの気配りがあれば……と思う残念な瞬間
第5章 私の気配り実践法
おわりに 「おたがいさま」という気持ちを忘れない

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