2007年1月14日
『今、松下幸之助ならどうする?』
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本日の一冊は、生前の松下幸之助から直接指導を受け、松下電器商学院長、松下流通研修所代表などを歴任した著者が、松下幸之助の名言やエピソードを集め、解説した一冊です。
「経営の神様」として広く知られる氏ではありますが、やはり人の子。プライベートはもちろんのこと、仕事でも人間らしい一面はいろいろとあったようです。
本書では、神格化されたエピソード以外にも、人間・松下幸之助の等身大の姿が描かれており、興味をそそられます。
なかでも、「聞き上手」として知られる名経営者が、じつは他人からの苦言・諫言にムッとしていたという話、それをこらえながら聞く努力をしていたという話は、意外であり、また一経営者として共感できる話でした。
ほかにも、PHP研究所の江口さんがおっしゃっているような、激しい叱責など、通常の松下本ではなかなかお目にかかれない話が、いくつも紹介されています。
もちろん、熱海会談での演説をはじめとする、数々の名言は、本書でも健在。
松下幸之助の経営哲学・名言に興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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彼の言う”素直な心”とは、ただ従順であるという意味ではない。
「とらわれない心である。自分の利害とか感情、知識や先入観など
にとらわれずに、物事をありのままに見ようとする心である」
「経営というものは、(素直な心で)天地自然の理にしたがい世間
大衆の声を聞き、社内の衆知を集めて、なすべきことを行なってい
けば必ず成功するものである」
「一人でできる仕事なんてたかがしれている。それに自分でできな
いから否が応でも人を信じなければならない」
「天は二物を与えないが与える一物を大事にして育て上げることである」
「宗教は心の安らぎを与え、われわれは豊かに物質を供給する。そ
の両輪が加わって初めて、人間生活が完成するんだ」
ビジネスはほとんどすべてが生きた即興芝居なのだ。幸之助はその
ように見ていた
彼は、「六〇%の成功の見通しがあれば物事を決める」と言ったが、
あとの四〇%は、決断後の努力によって埋めた
「宇宙に存在するすべてのものは、それぞれに対立しつつ調和し、
日に新たなものを生んでいるのです」
「事に当たってまず冷静に判断すること。それから情を添えること
やな。……冷静に考えずに情で判断してやっても、うまくいかん」
「人生には損得を超越した一面、自分がこれと決めたものにはまい
進するという一面があってもよいのではないか」
厳しいことで知られているリーダーがときとしてほめるとほめられ
るものは大感激する
「よく働くものは飯もくうんや、飯をくうなというと働かなくなるよ」
「『日に新た』ということがあってこそ、正しい経営理念も本当に
永遠の生命をもって生きてくるのである」
※「」内は松下幸之助の言葉
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『今、松下幸之助ならどうする?』
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■目次■
第一章 生きる知恵を磨く
第二章 仕事に成功する技を得る
第三章 リーダーシップの力を高める
第四章 人間関係の機微をつかむ
第五章 「儲け心」をきわめる
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