『人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考』鳥原隆志・著 Vol.2768


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【人柄力とは?】
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本日の一冊は、14万部を突破した『インバスケット思考』シリーズ最新刊。

※参考:『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872905245

「インバスケット」とは、最近、一流企業の管理職登用試験にも採用されているというインバスケット・ゲームのことで、もともとは、1950年代にアメリカ空軍で生まれたトレーニングツール(『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』より)。

制限時間内に架空の役職・人物になりきり、多くの未処理案件の処理をおこなうというビジネスゲームです。

これをマスターすることで、ビジネス案件の処理能力を飛躍的に高められる、という触れ込みですが、著者いわく、このインバスケットで高得点を出しても、職場で成果を出すことのできない「優秀な人」がいる。

当たり前のことですが、ビジネスで成功するには処理能力だけではダメなのです。

そこで本書では、インバスケット思考を補うための視点として、「人柄力」を導入。

ビジネス処理能力に「人柄力」が加われば、ビジネスで成果が出る、というわけです。

ただ残念なのは、テーマがテーマだけに、ありきたりな自己啓発書に陥ってしまっているということ。

いいことは言っているのですが、著者は昇格試験のプロなのだから、もうちょっと客観的な視点があってもよかったのではないかと思います。

ただ、とらえどころのない「人柄力」に切り込み、定義しようとした点は良いと思いますし、管理職向けの自己啓発書として見れば、いい言葉が並んでいると思います。

大企業の中間管理職、あるいは中小企業の経営者に、おすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事が成功するかは、人柄力をどれほど発揮できるかで決まる

仕事を処理する能力はあくまでも“道具”であり、仕事をするためには、まわりを巻き込む力が必要だと考えています。「この人のためだったら……」と自発的に思わせる人間的な魅力がなければ、業務はうまく進まないのです

人柄が良ければ、敵も少なく、まわりからは信頼され、欠点や多少の失敗は十分補うことができる

人柄力のある人には、人柄力を持った協力者が集まる

いくら人脈が広かったとしても、お互いが高め合えるようなものでなければ、意味がない

失敗をして、誹謗中傷を受けるような場合、あなたには人柄力が足りなかったと素直に反省すると良いでしょう。「私の人徳の至らぬところ」という言葉を聞かれたことがあると思います。これは自分の行動や発言を否定するという意味合いよりも、私は、その行動や発言が否定的に取られたという自分の人柄のなさを悔やむ意味合いの言葉だと考えています

あなたの回答に
“そこまでしてくれるのか”と思われる指示が入っていますか?

あなたの回答に
「社内の常識に仮説を持った」要素が含まれていますか?

人柄力のある人は常識ではなく「良識」を持っている

「これが社内で常識になっているから、それが健全な判断である」という考えに問題を感じて欲しい

「どうすれば誤りに気がついてくれるだろうか」ではなく、「どうすれば相手に辱めを与えずに伝えることができるか」を考えることが人柄力です

人柄力のある人は相手に見返りを求めない

人柄力のある人は読み手のことを考えた書類を作る

足るを知ると、残りは他人に分けても大丈夫という心のゆとりが生まれます

あなたの回答に
「部下を安心させる」行動が入っていますか?

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『人を動かす人柄力が3倍になるインバスケット思考』鳥原隆志・著 WAVE出版
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◆目次◆

第1章 人柄力とは何か
第2章 人柄力を身につけるメリット
第3章 実践 人柄力インバスケット
第4章 積み重ねが人柄力を高める
第5章 人柄力をさらに高めるには

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