『不況になると口紅が売れる』山川悟・著 vol.1909


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【不況になると売れるモノ、一挙公開】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483993245X

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不況になるとモツ鍋屋が儲かる、レシピ本が売れるなど、「不況になると○○が売れる」というフレーズは昔からありますが、実際には断片的に知っているだけで、こういった知識がまとまった書籍というのはなかなかお目にかかれません。

本日ご紹介する一冊は、そんな「不況になると儲かるモノ」をまとめ、一挙公開した、注目の一冊です。

著者の山川悟さんは、広告業界でマーケティングプランナーとして活躍後、創価大学、慶應義塾大学で創造性開発の授業を担当、現在は東京富士大学経営学部教授を務めています。

本書では、タイトルにある口紅やふりかけといった、従来から不況で売れているとされる商品に加え、現在の不況で売れているモノ、トレンドをとらえ、まとめて紹介しています。

興味深かったのは、「すべての商品は「素材」にすぎない」として、商品を素材にして自由気ままに遊ぶ消費者の姿が描かれていること。

一冊通して読むと、最近のデコ(装飾)ブームをはじめ、あらゆる消費トレンドの根っこにある、消費者心理が見えてきます。

雑誌感覚で読む本ではありますが、最近の消費トレンドをまとめて押さえておきたい方には有用な一冊。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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大恐慌時代の米国では、口紅などの化粧品が売れたといいます。また、ITバブルが弾けた2001年の景気後退期にも、米国での口紅販売は11%も上昇しました。この“不況だから口紅が売れる”という現象は、化粧品の世界的メーカーであるエスティローダー社のレナード・ローダー会長によって「口紅指数(lipstick index)」と命名されています

一方で、消費生活に明るさが戻ってくるような商品が望まれていることも忘れてはなりません

既製品を与えられたままでなく、自らの工夫で変形したり、別の楽しみ方を見出したりする創造的な消費スタイル

商品の利用という場を通じて、提供者側とユーザー側の知恵が相互乗り入れする仕組みが求められている時代

東京都豊島区の雑司ヶ谷や染井などの霊園に眠る著名人のお墓を密かに訪れる人が増えているといわれます。「墓マイラー」というのだそうです

ホームパーティやアウトドアパーティなど、プライベートな「祭」が生活に浸透してきています。フランスで始まった「隣人祭り」という、近所の人たちが中庭などに集まって開く、カジュアルな食事会も、静かな広がりをみせている

今後、家事労働はある意味で、とても贅沢なことになっていく

「置き菓子」
この仕組みは、江崎グリコが「オフィスグリコ」という名称でスタートし、2008年には年間46億円(矢野経済研究所調査)にまで市場が広がっています

冠婚葬祭に関連する出費の問題ですが、この不況下でも、一件当たりの結婚式費用は伸びているというデータがあります。一つは、晩婚化の影響もあるのでしょうか。ハウスウエディングや人前婚、牧師派遣サービスなど、その形態はどんどんカジュアル化し、多様化してきています

◆ロジェ・カイヨワ(フランスの社会学者)の遊びの4要素
1.競争=アゴン(スポーツ性、ゲーム性)
2.偶然=アレア(ギャンブル性)
3.模倣=ミミクリ(モノマネや演劇性)
4.眩暈=イリンクス(頭がクラクラする、やみつきになる)

ブランドの鮮度を保つためには、“unexpected”の要素、つまり顧客の期待に対する予期せぬ裏切りも、ときには必要

サービスは「してあげる」から「させてあげる」へ

三菱鉛筆の水性マーカー「ポスカ」が順調な売り上げ

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『不況になると口紅が売れる』毎日コミュニケーションズ 山川悟・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483993245X
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◆目次◆

第1章 消費者の自由演技は制御できない
第2章 愉快化の法則?地獄の沙汰もユーモア次第
第3章 遊戯化の法則?遊びは消費の上位概念
第4章 主演化の法則?消費者を物語の主役に!
第5章 創造化の法則?クリエイティブライフの支え方
最終章 生活現場のデザインのために

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