『リーダーシップ』


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本日の一冊は、ファーストプレスから出ている「ライトワークスビジネスベーシック」シリーズのリーダーシップ編。

執筆は、滋賀大学経済学部准教授で、リーダーシップ研究に詳しい小野善生さんが担当しています。

内容は、さまざまな学者がこれまでに出したリーダーシップに関する論文や研究の成果をまとめ、それにケースを付記したもの。

ケーススタディは、古今東西の名経営者、リーダーの指導スタイルや言動となっており、薄い割にはかなり読み応えがあります。

本書によると、支持型、支援型、ビジョン型、参加型の4つのリーダーシップタイプを習得し、状況によってうまく使い分けるのがポイント。

現場で部下指導に苦しんでいる方、これからリーダーになる方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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行動志向と状況を組み合わせたリーダーシップの先行研究であるR.
ハウスの経路目標理論の基本枠組みを参考にして考えると、平時に
おいては、「指示型リーダーシップ」と「支援型リーダーシップ」、
有事においては、「ビジョン型リーダーシップ」と「参加型リーダ
ーシップ」という、4つのタイプのリーダーシップを考えることができる

「生まれながらにしての特性のほとんどは、リーダーシップとの関
連性を十分に説明できる要因ではない」(B.スタッジル)

J.ボイエットたちは『経営革命大全』において、ユニークな問い
かけをしている。リーダーシップを発揮したと思われる歴史上の人
物、たとえばキリスト、シーザー、キング牧師、マザー・テレサと
いった人々に共通するものは何か、という問いである。答えは「喜
んでついていく人たちがいた」である

指示型リーダーが最も活躍するのは、組織のメンバーが未成熟で、
仕事のやり方がよくわかっていないような場合である。このような
状況においては、メンバーはリーダーに、わかりやすい指示を出し
てくれるよう期待するし、そうしたほうが組織としても成果を出しやすい

◆フィードバックを効果的なものにする具体的なポイント
1.フィードバックに本人の意見を反映させること
2.指示やフィードバックを出すタイミングと場を意識する
3.論理的で公正、かつ実現可能なフィードバックを行う

リーダーに求められるのはメンバーのコントロールではなく、自分
自身のコントロールである

フィードバックの中に、メンバーの自尊心を認めるポジティブな一
言や態度を添えることも重要

リーダーがミッションやビジョンを変えることによって、事業展開
や環境への適応の仕方が変わる

「変革をうまく行うためには、”新しいことを学習することの不安”
を、”先行きに対する不安”より小さくしなければならない」

ビジョン型リーダーは、輝かしいけれど終わってしまった過去を否
定するシンボリック行動を、明確にとることが求められる

メンバーの信頼を獲得するためには、同調性を示すだけでは不十分
である。次の段階として、リーダーとしての「有能性」を示さなけ
ればならない

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『リーダーシップ』
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┃▼目次▼
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┃ まえがき
┃ 第1章 リーダーシップの概要
┃ 第2章 日常のリーダーシップ
┃ 第3章 変革のリーダーシップ
┃ 第4章 フォロワーシップ
┃  
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