『ユニクロ柳井正の進化し続ける言葉』川嶋幸太郎・著 vol.1860


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【ユニクロ柳井正の名言と経営哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827205035

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本日の一冊は、この不況下に絶好調、ファーストリテイリングの代表取締役会長兼社長、柳井正さんの言葉を集め、解説した一冊。

著者は、ユニクロ関連の著書をいくつも持つ、経営コンサルタント兼フリージャーナリストの川嶋幸太郎さん。

この手の本は通常、カリスマの言葉が際立っていて、解説がうっとうしいぐらいのものですが、本書の場合、むしろ解説者の力で厚みを出しています。

H&MやZARA、GAPなどと比べた場合のユニクロ、他の経営者と比べた柳井正など、ジャーナリストならではの視点が生きていると思います。

全体を通じて感じたのは、柳井氏の厳しいマネジメントへの姿勢。

「泳げなければおぼれればいい」というのは、氏の有名な言葉ですが、本書にはそれに類する厳しい発言がいくつも収められています。

「居場所のない人物に不要な居場所を作ってやるのは会社の成長を阻害する。人情としてはしてやりたくても、会社のためには辞めてもらうしかないのだ」とは、著者の川嶋幸太郎さんの言葉ですが、同じようなことを、ワタミの渡邉美樹さんもおっしゃっています。

会社を成長させるということは、当然、そこにいる社長や社員にも成長を強いるということ。

本書からは、そんな経営の必然が感じられます。

そろそろ次のステップに進みたいと考えている経営者に、おすすめの名言集です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ベンチャーというのは既存の権威や体制に対する挑戦で成り立っている

「日本はマスでとらえやすい市場ですが、マスを嫌う市場でもあります。マスの一員になったらダメです。成功の復讐があります。ブームになると、終わったとなる。次の世代に行かなければならないわけです」(「日経ビジネス」06年9月18日号)

「ちょっと賢い経営者は連戦連勝だと思っている。そんなのあり得ないでしょ。新しいことをやろうと思ったら失敗して当たり前。一勝九敗でもいいくらいですよ。(失敗してないのは)自分たちが新しいことをやっていないか、その失敗した原因を分析していない。本当に優秀な経営者は全敗だと思っていますよ。一勝するために真剣に考えて、勝つために九回失敗するんです」(「カンブリア宮殿」08年12月15日)

「問題は失敗と判断したときにすぐに『撤退』できるかどうかだ」(『一勝九敗』)

「世の中には商品があふれかえっています。ほとんどの商品が売れないと思った方がいい(笑)。ではどんなものが売れているかといえば、売る側が信じて売っているものです。『これ買ってください。これは絶対いいものです』そう断言できる商品は売れます」(『成功はゴミ箱の中に』付録2)

「私は計画や目標というものが経営に必要だと思っている」(「日経ビジネス」03年9月15日号)

「店主がエゴを持ち出して、店員を私物化した途端に滅びてしまう。家族を役員に入れたり、社員を召使いのように使うようになってはいけない。当たり前のことなのだけれど、これもまたわかっていない経営者が多い会社がダメになるのは経営者の心がけです」(『成功はゴミ箱の中に』巻末付録2)

居場所のない人物に不要な居場所を作ってやるのは会社の成長を阻害する。人情としてはしてやりたくても、会社のためには辞めてもらうしかないのだ

ユニクロの独占的発想ではない。他の業者もSPAを採用することは可能だ。しかしほとんど従来の流通構造に乗るだけで手がけようとはしない

(H&Mは)最先端ファッションだけに商品の回転は早く、店頭で売り切ったら同じものはもう買えないことも多い。お客にとっては不便だが、それが希少価値を生み、人気の要因ともなっている

「失敗しても会社がつぶれなければいいんです。失敗するんだったら早く失敗したほうがいい」(「カンブリア宮殿」)

柳井には「泳げなければおぼれればいい」という有名な発言もある

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『ユニクロ柳井正の進化し続ける言葉』ぱる出版 川嶋幸太郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827205035
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◆目次◆
第1章 反骨性
第2章 カリスマ性
第3章 構想力
第4章 革新力
第5章 合理性
第6章 現場力

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