2008年8月1日
『マインドハックス勉強法』佐々木正悟・著
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【勉強を快感にする方法】
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本日の一冊は、ベストセラー『スピードハックス』の共著者であり、心理学ジャーナリストとしても活躍する著者が、誰でも楽しく勉強を続けられるコツを、脳科学の見地から説いた一冊。
※参考:『スピードハックス』
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土井は、これまで佐々木さんの本を何冊か読んできていますが、どれも佐々木さんらしさが出ている、とは言いがたく、あまり食指が動きませんでした。
しかしながら今回の本は、ちょっと違います。
プロの立場から堂々と今の勉強本ブームに向き合い、世間一般の「すごそう」な人たちが実践している方法の問題点をバッサリ斬る。
その上で、心理学的に記憶に定着する学習法やモチベーションの上がる仕組みを指南しているのです。
みなさんご存知のように、どんなに意気込んでも、勉強を習慣化させるというのは至難の業。
本書では、その勉強の習慣化について、脳科学や心理学の見地から、さまざまなアドバイスをしてくれています。
脳をリズムに乗せる「メトロノーム」暗記をはじめ、資格試験や大学受験で成績を上げるためのメソッドも書かれているため、受験生やその親にも今後、売れるのではないでしょうか。
読めば、今までの自分の勉強法は一体何だったんだ、と反省する人も出てくるかもしれません。
勉強本全盛のご時世で、類書も数多くありますが、「心理」という本書の切り口はじつに斬新だと思います。
自分のモチベーションを管理する方法としても、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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努力して「覚えよう」としなくても、また意味を理解して納得しようとしなくても、とにかく「十分な試行回数の繰り返し」があれば、脳は「覚えてしまう」
わかりきった内容をただひたすらに暗唱するなどという精神作業を行うときには、リズムを保つことが欠かせません
仮に、歌のタイトルなど忘れてしまっていても、メロディと、メロディにからむ情緒的な記憶は、失われない
覚えたことを翌日すぐに小テストでチェックするという方法は、決して効率的ではありません
◆長期記憶のための5か条
1.覚える努力をした後に、よく寝ているか?
2.覚える努力をしているときに、ドキドキしているか?
3.一度に覚える量が、多すぎないか?
4.覚える努力をした後に、復習しているか?
5.思い出すときに、リラックスしているか?
たくさんのことを一度に覚えようとすると、後から覚えた内容のせいで、前に覚えたことの記憶定着度が下がってしまいます。このような効果を、「逆行抑制」といいます
なぜ「5」がよいか? それは、人の脳が5という数字を「小さな数字の最大値」と受け止めているからです
時間があるとき、ないときにかかわらず、やる気になれないというのは、「プロセス」が明確になっていないのです
人間を含めあらゆる生物は、繰り返しもたらされる報酬を求めて、「同じ行動を繰り返す」ものです
習慣化したい行動のなかに、実行が面倒くさくなる行動が混ざっていると、習慣は挫折しやすくなります
「例外」を見積もっておかない継続の決意は、危うい形式を刻み込んだ脳は「事前の準備」ができるようになります
必要性そのものが、自動的に英語力を高めてくれる
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『マインドハックス勉強法』佐々木正悟・著
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◆目次◆
第1章 効率よくインプットしていく「暗記」術
第2章 ストレスをパワーに変える「やる気」術
第3章 勉強の習慣が勝手に身につく「継続」術
第4章 限られた時間を目一杯使う「ながら」術
第5章 アタマを整理して思い出す「ノート」術
第6章 実力を200%出し切る「テスト本番」術
第7章 絶対に途中で挫折しない「英語学習」術
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