『スーパーマーケットほど素敵な商売はない』安土敏・著 vol.2024


Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4478090130?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

Warning: file_get_contents(http://isbnanchor.appspot.com/JP/text/asin/businessbookm-22/4478090130?format=%3Cspan+class%3D%22isbn_anchor%22%3E%3Ca+href%3D%22http%3A%2F%2Fwww.amazon.co.jp%2Fo%2FASIN%2F%25%28asin%29s%2Fbusinessbookm-22%2F%22%3E%3Cimg+src%3D%22%25%28image_m%29s%22+%2F%3E%3C%2Fa%3E%3C%2Fspan%3E) [function.file-get-contents]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.0 404 Not Found in /home/elies/www/review/wp-content/plugins/isbn_anchor/isbn_anchor.php on line 268

【サミット中興の祖が語るスーパー経営】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478090130

[エラー: asin:4478090130 というアイテムは見つかりませんでした]

本日の一冊は、スーパーマーケット「サミット」中興の祖であり、伊丹十三監督の映画「スーパーの女」ではアドバイザーも務めた著者が、スーパー経営の本質を説いた、珠玉の一冊。

著者は、現在、オール日本スーパーマーケット協会会長を務める業界の大御所ですが、本書には、現場感たっぷりのスーパー経営論が書かれています。

高級な商品、特殊な商品を販売するスーパーに対し、「スーパーマーケットの経営者が、本来の使命を忘れて、そういう子どもっぽい自己顕示に走ることは間違いである」と手厳しい評価。

また、最近見られるPB化の動きに関しても、それがナショナルブランドを駆逐することで、客離れが起きると懸念事項を提示しています。

著者いわく、「小売業がバイイングパワーによって製造業を支配することが消費者にとっていいことだなどというのは小売業の思い上がり」だそうです。

相手の利害関係に徹底的に配慮すること。そこからしかいいビジネス関係は生まれてこないという、いい教訓になります。

また、戦略面でも、「天元(碁盤の中央の点)から打ち始めるのは愚策で、四隅を押さえてから天元を狙うのが定石」、「一度掴んだ商圏を守り抜く執念」など、貴重なアドバイスがなされています。

マーケティングからマネジメント、そしてスーパー経営の哲学にいたるまで、これほど書き手のぬくもりを感じる本もありません。

小売業の方はもちろん、そうでない人も、商売の心構えを学ぶために、ぜひ読んでみてください。

ひさびさに、愛のあるビジネス書に出合いました。

————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————

GMSの狙いは「50万人の街のいちばんはずれからも客を引くこと」だ。当然、その品揃えは、都市のいちばんはずれの消費者でも来店してくれるような「珍しい商品」も置かなければならない。「珍しい商品」以外で、都市のいちばんはずれから客を引こうと思ったら、「価格を破壊的にする」のが最も早道だ

“つまらない売場”が最良のスーパーマーケット

日常的に自分の金で消費するものには、かなり厳格な予算があると考えていい

牛脂がなければ、スキヤキはできない

高級な商品を扱ったり、特殊な商品を売ったりするのは、ちょっと自慢になることだ。まるで小学生の自慢話のような気持ちなのだろうが、それはよく分かる。しかし、スーパーマーケットの経営者が、本来の使命を忘れて、そういう子どもっぽい自己顕示に走ることは間違いである。同じ自慢するなら、スーパーマーケットの経営者は、わが店では「日常生活に必要な商品が、品切れなく常に完璧に品揃えされていること」や「日常生活のための商品が、非常に地味ではあるけれど、絶対に裏切られない品質・鮮度で売られていること」を自慢すべきである

あるJR(当時、国鉄)の駅前に、GMSのA社の繁盛店があった。イトーヨーカ堂は、その駅裏に、広い駐車場を備えた店を作った。その結果、A社の店は、決定的な打撃を受け、閉鎖に追い込まれた。イトーヨーカ堂には独占的立地が残った

ドミナント化しやすい地方都市に生まれたスーパーマーケットが、成長の過程では断然有利だったと言える。囲碁でもそうだが、天元(碁盤の中央の点)から打ち始めるのは愚策で、四隅を押さえてから天元を狙うのが定石である

私は、30数年間、東京圏で店舗用の物件を探してきたのだが、その過程で、つくづくイトーヨーカ堂に感心させられたことがある。それは、この会社が、一度掴んだ商圏を守り抜く執念である

PBを売るために、売場の隅に追いやられたナショナルブランド(本来消費者が求めたものだ)は、PBを売るために価格的にも他のスーパーマーケットとの競争に対抗できず、結局、ナショナルブランドを求める消費者はその店を離れていくことになる

他社の売場は、取引先の本当の姿を見るのに役立つ。「お宅にはどこよりも早く納品します」とか、「お宅にはいちばんいい条件を出しています」などというセールス・トークに単純に乗せられていないかをチェックできるのは、他社の売場である

自分も含めて、人間には、一般に「ヒトを見る目」はないと考えるべきである

————————————————
『スーパーマーケットほど素敵な商売はない』ダイヤモンド社 安土敏・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478090130
————————————————

◆目次◆
はじめに 正直なビジネスに身を置く素晴らしさ
第1章 スーパーマーケットを正しく理解することから始めよう
高級和牛も最先端の流行商品もいらない
第2章 強い店舗作りと負けない出店
商圏を守り切れるのが強いスーパーマーケット!
第3章 スーパーマーケット経営の考え方
100年後も順調に利益を生み出せるしくみ作り
第4章 スーパーマーケットの商品
プライベートブランドとナショナルブランドの共存共栄が
強い店を作る
第5章 スーパーマーケットの販売促進と接客
接客サービスには経営の姿勢が具体的に現れる
第6章 スーパーマーケットの人事・教育
生きた人事管理・教育(躾)がスーパーマーケットを強くする
おわりに 最高の人生航海をするための指針
スーパーマーケットで幸せになろう

[エラー: asin:4478090130 というアイテムは見つかりませんでした]