『コーチングの神様が教える後継者の育て方』マーシャル・ゴールドスミス・著 vol.1879


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【あのウェルチのコーチによる最新刊!】
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本日の一冊は、「20世紀最高の経営者」と称されたジャック・ウェルチのコーチを務め、ベストセラー『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』でも知られるマーシャル・ゴールドスミスが、後継者の育て方を論じた一冊。

※参考:『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』
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これは経営者になるまでなかなかわからないことではありますが、いざ組織を作り始めると、後継者の問題というのが、いかに深刻かがよくわかります。

CEOに万が一のことがあった時、社員の雇用が失われ、取引先に迷惑をかけ、顧客へのサービスが継続できない、といった事態に陥らないように、CEOは早いうちから後継者を育てておく必要があります。

ところが、もともと会社に愛着がある上に、仕事が好きなCEOにとって、退くことは、なかなかできることではありません。

本日ご紹介する一冊は、そんなCEOの心理的抵抗を弱める方法、そして後継者を選び、育てる上で必要なことをまとめた、まさに創業社長のための一冊です。

ノウハウとしてみれば、やや突っ込み足りない部分があり、前著に比べると物足りないですが、経営者および後継者は読んでおいて損はないと思います。

後継者に、より技術的なことを教えたい場合は、明日香出版社のカリスマ創業社長、石野誠一さんが書いた『小さな会社の<一人前>社長業』がおすすめです。

※参考:『小さな会社の<一人前>社長業』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756913083/

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「交代を成功させることは、優れたリーダーが最後に手がける大仕事」(フランシス・へッセルバイン)

バトンを手渡した後、あなたはすぐさま視界から消えていく。そして誰もが、バトンを受け継いだ人に声援を送るようになる。あなたが後世に残すものは何だろう。もし上手に後継者を育成したなら、あなたは、王道を歩み、あなたの去った後にも組織の繁栄が続くようにしたリーダーとして名を残すだろう

あなたは何年もの間、働き続けてきた。よくも悪くも、あなたの家族はあなたが家にいなくてもやってこられた。家族があなたにいつもそばにいてほしいと思っているなんて幻想は抱かないほうがいい

りっぱなレーム・ダック(過去の遺物)になろうと思ったら、会社にとっては有益だが、厳しい人から歓迎されないような決定を下そう。「有終の美を飾る」ことを考えないように。自分がかっこよく見られるようにするよりも、後継者を成功させることに専念しよう

「次の人生」をすばらしいものにするには、三つの要素が重要であることが浮かび上がってきた。それは、貢献して人の役に立つこと、人生の意義、幸せの三つだった

ピーター(ドラッカー)は九六歳でこの世を去るまで働き続けた。彼は、引退しようとは考えもしなかった。彼は「過去の人」にはならなかった。彼のすばらしいお手本を見て、世界に違いをつくりだそうとすることは、生活のお金をつくりだそうとすることよりも、はるかに意義のあることだと学んだ

外部から招聘したCEOが失敗することによって受ける対外的な打撃も大きいが、社内に与える影響はさらにひどい。CEOが失敗すれば、社員が解雇され、経費削減が行われる。二〇年働いてきた社員に、外部から招いたCEOが失敗して多額のお金をもらえるように給与カットが必要なんだと説明するのはなかなか難しいだろう

企業の長期的成長をもたらすのに、外部から招くCEOのほうが社内の生え抜きCEOよりも優れていることを証明する調査結果はどこにもない

あなたの後継者がほんとうにりっぱなCEOになりたいと願っているのなら、部下の前にいるときには、「オフ」の時間はないということを認識しておくべきだ

直属の部下は、あなたの後継者がリーダーとしてどうかという情報を与えてくれる

顧客の数が限られていて、顧客とエグゼクティブの関係が重要であれば、顧客からのフィードバックはきわめて重要となる

成功したCEOは、自分の戦略的思考は正しいという考えを捨てることがなかなかできない。後継者育成のコーチングを始めたら、その考えを棄てなくてはならない

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『コーチングの神様が教える後継者の育て方』日本経済新聞出版社 マーシャル・ゴールドスミス・著
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◆目次◆
序文──バトンタッチを考えているあなたへ
パートI 自分自身の準備をはじめる
パートII 後継者を選ぶ
パートIII 後継者をコーチングする
パートIV バトンを渡す
訳者あとがき

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