『クリエイティブマインド』 杉山恒太郎・著 Vol.2662


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【これは名著だ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844331000
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本日の一冊は、電通のCMプランナー、クリエイティブディレクターとして、小学館「ピッカピカの一年生」、セブン-イレブン「セブンイレブンいい気分」など、広告史に残る名コピーを創った、杉山恒太郎さんによる一冊。

「夢見がちな人は、クリエイターにはなれない」
「加害者意識をもって生きろ。被害者意識をもって生きるな」
「プロセスに、プレジャーを」

など、計40個の名言に解説が付されているのですが、いずれもクリエイティブマインドを刺激してくれる、すぐれた名言ばかり。

・仕事相手とのやり取りは、「勝った、負けた」ではなく、深いところで相手に同化できるかが大事。

・夢見がちな自分と決別し、「他者の視点」を獲得できるかどうか

・「Why」をどう捉えるかによって「What」と「How」の意味合いがちがってくる

など、一つ一つの教えが、心に深く刺さってきます。

クリエイティブ系の方が書いた、感性主導でわかりにくい、気取った本はたくさんあるのですが、本書は、キャリア論、プロフェッショナル論でもある部分が、他の類書とは違います。

広く人の心に響くメッセージを創りたい方は、ぜひ読んでみてください。

これは、なかなかの名著だと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事は遊びです。かなり本気の。そして同時に真剣勝負です。仕事の仲間とは互いのお手並み拝見合戦。少しでも手を抜くと、あとには失望しか残らない。そういう意味では、仕事はスポーツというより、かなり武術に近いのかもしれません。「勝った、負けた」が目的化してしまいがちなスポーツとちがって、深いところで相手に同化できるか。ともに能力を高めあえるか。それが本義じゃないのかなあ

夢見がちな人は、クリエイターにはなれない

一流のクリエイターといわれる人たちは、自分の世界に生きているどころか、「他者の視点」になるのがすごくうまい

不自由と闘わない自由には、あまり価値がない(中略)まず目の前の現実と向きあい、タブーに挑戦したり、人間や社会の問題を解決しようと情熱を傾けるから、だれも見たことがないような、かつ、懐かしいようなすばらしい作品が生まれるんです

趣味は趣味の範囲でしか、よろこびが手に入らない。でも仕事って、世の中に必要とされているものだから、稼ぎの多寡にかかわらず、よろこびの大きさも濃さもいわゆる趣味の比じゃない

加害者意識をもって生きろ。被害者意識をもって生きるな

エビフライの尻尾のような役割を果たす部分が、表現やアイディア、企画にはかならずといっていいほど必要なんです。一見すると意味がなさそうなのだけど、そぎ落とすと途端に全体の魅力が半減してしまうもの。ぼくはこれを「必要なムダ」と呼んでいるのですが、こういうものって、合理的に物事を進めていくなかで、うっかり切り捨ててしまいがちなんです

「Why」をどう捉えるかによって「What」と「How」の意味合いがちがってくる

アイディアが、世界に誇る日本の輸出産業となる日がくる

たとえば、講演のゴミ箱にバスケットボールをつけるだけで、多くの人がゲーム感覚でそこにゴミを投げ入れようとしますよね。その結果、ポイ捨てを減らすことができます

思いつけるかどうかじゃなくて、思い出せるかどうかが重要。ということは、思い出せる材料が自分のなかにストックされていなくてはいけない

ぼくが小学館の「ピッカピカの一年生」のキャンペーンを企画したときには、企画時点のタイトルは「春まで待てない一年生」でした

変わらないために、変わる

すばらしい未来を目にしたい、実現したいと思うからこそ、ぼくらはクリエイティブになれる

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『クリエイティブマインド』杉山恒太郎・著 インプレスジャパン社
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◆目次◆

第1部 ものをつくる「こころ」
第2部 ものをつくる「アタマ」
第3部 ものをつくる「自分」

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