2011年7月16日
『アイデンティティ経済学』ジョージ・A・アカロフ、 レイチェル・E・クラントン ・著 Vol.2551
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【アイデンティティ経済学とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492314148
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本日は、話題必至の一冊を、発売前に先取りしてご紹介。
『アイデンティティ経済学』は、経済学に新たな旋風を巻き起こすと期待される新分野、「アイデンティティ経済学」についてまとめた注目の一冊です。
著者のジョージ・A・アカロフは、2001年のノーベル経済学賞受賞者で、本書では、アイデンティティと規範がどう経済行動に影響しているかを、分析しています。
以前、紹介した『つながり─社会的ネットワークの驚くべき力』に書かれていましたが、肥満は友人からうつり、喫煙は自分より知性の高い人間の行動に左右される。
人間にとってアイデンティティや規範、それを作る人間関係は極めて重要なのです。
※参考:『つながり─社会的ネットワークの驚くべき力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406214770X
本書が教えてくれるのは、人間にとって時にアイデンティティは、金銭的インセンティブよりも重要だということ。
企業や組織は、規範を適切に設定することによって、人々の行動をより良いものに導くことができるのです。
やりがいのある仕事やビジョンをどう与えるか、どんな懲戒手続を用意するか、なぜ環境や服装が重要なのか、そして教師の重要性…。
人が行動を変えることの難しさと、変えられる可能性を示唆してくれる、貴重な一冊です。
また、マーケティング上も、アイデンティティや規範をもとにしたキャンペーンを考える良いきっかけになると思います。
まだまだ発展途上の学問のようですが、今後の展開にぜひ期待したいと思います。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください!
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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規範は人々の動機の源として強力
人々は自分が公平にふるまうこと、また公平に扱われることを気にかける。だとすればそうした配慮を効用関数に含めるべきだ
被験者たちは、自分の金銭的な報酬を最大化するよりも、「公平」に見える結果を選びがちなのだ
人々は自分や他人を「社会的カテゴリー」に分ける。そして社会的カテゴリーと規範は自動的に結び付けられる
子どもたちは自分の年齢にとても敏感だ(中略)子どもたちはまた、各年齢に固有のふるまいに関する規範も十分に理解している
年長の子たちの態度がはっきりしないのは、木馬が好きな一方で、自分がすでにそういう年齢じゃないと思っているからだ
アイデンティティ経済学によれば、企業がうまく機能するのは従業員が会社と一体感を感じ、従業員の規範が会社の目標を促進する場合だ
人々に、ごくわずかにでも自分の人種、民族、性別などのアイデンティティを思い出させるような示唆を与えると、その人の行動が変わってくる。この手法は「プライミング」と呼ばれる
インサイダーは大いにがんばることで、アイデンティティ効用を最大化できる。金銭的報酬の差が大きくなくても、勤勉に働くのだ。対照的に、アウトサイダーは勤勉に働くとアイデンティティ効用を失う
アメリカ軍の兵士や士官にアイデンティティを与えるのは、比較的安価に済む。志願兵なので、もともと軍の目的に共感しているからだ
入隊儀礼や短髪、ブートキャンプ、制服、就任宣誓は、共通のアイデンティティを作る明らかな手段の一部だ
懲戒手続きは違反者を戒めるだけではない。善悪を規定する道徳劇でもあるのだ
経営コンサルタントのトム・ピーターズとロバート・ウォーターマンは、企業が顧客サービスと製品の品質に専念すると、最終的には元が取れると説明している:従業員が自社の製品やサービスに誇りを持つと、やる気が出るのだ
低所得層の生徒に良い教員をつけると、高所得層出身の生徒との試験結果の差が大幅に縮められる
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『アイデンティティ経済学』ジョージ・A・アカロフ、レイチェル・E・クラントン ・著 東洋経済新報社
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◆目次◆
第I部 経済学とアイデンティティ
第1章 はじめに
第2章 アイデンティティ経済学
第3章 効用におけるアイデンティティと規範
第3章追記 ロゼッタストーン
第4章 今日の経済学での位置づけ
第II部 仕事と学校
第5章 アイデンティティと組織の経済学
第6章 アイデンティティと教育経済学
第III部 性別と人種
第7章 性別と仕事
第8章 人種とマイノリティの貧困
第IV部 今後の展望
第9章 アイデンティティ経済学と経済学の方法論
第10章 結論、そしてアイデンティティが
経済学を変える五つのやり方
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