2011年12月3日
『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』岡田斗司夫、福井健策・著 Vol.2691
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【創作で稼げる時代が終わる?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484112248
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21世紀はコンテンツの時代。
でも、そのコンテンツが「無料」で、著作者に一切収入が入ってこなくなったらどうなるでしょうか?
本書は、そんな刺激的な世界を、ベストセラー作家であり、コンテンツビジネスの新しいあり方を模索する岡田斗司夫氏が描いた、世にも恐ろしい対談本。
対談相手は、ニューヨーク州弁護士で、著作権に詳しい福井健策さんです。
対談では、「電子書籍の自炊はいけないこと?」「家族が1万人いたら、自由に『私的複製してもいい?』」「自由にコピーしてよくなったら、売り上げは減る?」「クリエイターの稼ぎと流通の促進のバランス」などといった疑問を、2人が徹底討論。
「自炊」(書籍を裁断してスキャンし、データ化すること)をとっかかりに議論することで、どこまでが著作権の範囲なのか、そもそも何で著作権があるのかを議論し、さらにこれからのコンテンツ保護をどうするのか、著作者の生計はどう成り立つのか、コンテンツプラットフォームの覇権(横暴?)はいつまで続くのかといった点を考察。
「家族が1万人いたら、自由に『私的複製してもいい?』」
「引用するたびにクリエイターに小銭を送れる仕組みがあるといい」
「本はサインをするための媒体です」
などといった岡田氏の極論が、なかなか本質を突いていて、面白いと思います。
対談本で予定調和、というのは絶対NGのパターンですが、この2人は、その点を心得ているのか、それぞれの立場から、徹底的に闘っているのが素晴らしい。
できれば、タイトルのもう一つのテーマである「カネを払う」についてもっと考察があると面白かったのですが(カネを払うことの本質を突き詰めれば、コンテンツにカネを払うのが当たり前、という側面も見えてくるから)、これからのコンテンツビジネスのあり方を考える上で、とても参考になる一冊です。
未完成の議論が、完成した理論よりも刺激的、といういい例だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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あらゆる作家やクリエイターは、絶対に模倣やパロディから出発する。そこがクリエイティブの土壌であり、源泉なのだ。禁止すれば必ず枯渇する。既得権を守るために、土壌そのものが痩せてしまったら意味がないじゃないか。作家の「食いぶち確保」より、作家の卵や、作家未満ファン以上の人たちの「活動権の確保」の方が大切だと確信している(岡田)
裁断そのものは外注しても大丈夫(福井)
完全に自分の手足となって働いてくれる、例えばアルバイトを雇って手持ちの本を電子書籍化するのであれば、大丈夫という意見も強い(福井)
書籍にしても、古物ではなく新品からのみスキャンを行うことができ、なおかつ買った新品を手放してはいけないというルールであれば、出版業界はきっとそんなに危機感は持たないのでしょうね(福井)
あらゆる公道には速度制限がありますが、自動車メーカーはその制限をはるかに超えた速度を出せる自動車を販売している。だけど、制限速度を守る責任があるのは、法治国家の成員である僕たち自身です。だから、私的複製に関しても、それを許さない制度自体を作るのではなく、法治国家の成員なら守るのが当然という考え方で良いのではないでしょうか?(岡田)
DRMで固めてこれから数年の売上を守っても、マンガ人口を減らしてしまっては本末転倒。今の本屋はマンガをラップして立ち読みを禁止したことで、売上が減ったと言われています。同じことをまた繰り返すのでしょうか?(岡田)
検証がないまま議論していると、権利者はしばしば権利を守ること自体が目的になってしまう(福井)
引用は著作権法の例外として法的に認められている行為です。法的に認められているのに、みんな許可を取って引用する、そんな馬鹿な話はない。それでは、他人の著作を批評することもできなくなってしまいます(福井)
引用するたびにクリエイターに小銭を送れる仕組みがあるといい(岡田)
ゲームに関していえば日本は輸出国ですが、その他の映画や音楽、雑誌、書籍については輸入超過の状態が続いています(福井)
創作だけで食っていこうという態度が真面目じゃありません(岡田)
本はサインをするための媒体です(岡田)
どんなにこちらに理があっても、流通の首根っこを握られていては、対等な交渉にはなかなか持ち込めません(福井)
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『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』岡田斗司夫、福井健策・著 阪急コミュニケーションズ
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◆目次◆
chapter-01 電子書籍の自炊から著作権を考える
chapter-02 著作権は敵か、味方か?
chapter-03 コンテンツホルダーとプラットフォームの戦い
chapter-04 クリエイターという職業
chapter-05 ネットの中に国家を作り上げる
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