2009年7月9日
『かもの法則』西田文郎・著 vol.1816
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【不況でも儲かる人のメンタルとは?】
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最近は、人々が未来に希望を持てなくなったせいか、自己啓発書が売れなくなっています。
しかしながら、人間はメンタルの生き物。
成果を出そうと思って実践すればするほど、メンタルの限界が、その人の成功を妨げてしまいます。
土井の周りにいる成功者たちも、よくよく聞いてみると、このメンタルを鍛えるために何らかの活動をしている。
先日、出張の際に萩に行って、高杉晋作生誕の地を訪れましたが、どうやら高杉晋作の母親は、彼を気丈夫に育てるために、幼少期、近所の金比羅さんにあった大きな天狗の面を見せていたそうです。
成功するためにはメンタルが重要だということを、母親もよく理解していたということなのでしょう。
本日ご紹介する一冊は、北京オリンピックに出場した日本女子ソフトボールチームをはじめ、数多くのトップアスリートに指導してきたメンタル指導の第一人者、西田文郎さんによる自己啓発書。
人間を成功/不成功に導く「予感」の力について解説した、じつに読み応えのある一冊です。
「予感」つまり「かも」の力が人生を決める。そのことを如実に示す偉人たちの例を紹介しながら、どうやれば成功のイメージをつかめるのか、そのヒントを示しています。
土井はこの本を読んで、社員が正しい行動を取れない理由、指導した著者の一部が小さくまとまってしまう理由がよくわかりました。
情報が万人に等しく行き渡る現在、差がつくのは「行動」とそれを支える「メンタル」です。
人を指導する立場にある人はもちろん、自分を飛躍的に成長させたい人にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人を自殺に追い込むのは、たった一つの「かも」なのです。
「このままでは、もう生きられないかもしれない」
「私の人生には、苦しみしかないのかもしれない」
「死んだほうがラクかもしれない」
残念なことに私たちの脳は、「したい」という願望のほうではなく、この「かも」のほうを実現してしまう仕組みになっています
人は、失敗したからあきらめるのではありません。「かも」の形で、失敗を予感するからあきらめるのです
日経新聞は景気のいいときに読む新聞である
悪い未来を想定しているから、自分を守りたくなる。苦境に陥ったときほどダックコールを吹いて、望ましい未来の「かも」を呼ぶべきなのに、環境依存型の他責の人間にはそれができないのです。誰かを責めたり、何かを批判したりしながら悪いイメージを反復し、望ましくない未来の「かも」にますます支配されていく
他人を守ろうとすれば、「肯定的なかも」が飛ぶ
ツキとは何か──。
どんな状況に置かれても、「できるかも」「やれるかも」「うまくいくかも」「ツイているかも」と感じられる力のことです。これを私は「かもの力」と呼んでいます
絶体絶命のピンチのなかにいても、平気でプラス思考になれるほんのひと握り、1%の人間がいるのです。世間では、それを「天才」と呼んでいます
東大に合格する学生のほとんどは、中学や高校時代に「東大生になれるかも」という予感を抱いた人
貧乏になる人は、金持ちを予感できない人です。金持ちになる人は、たとえ今は貧乏でも金持ちを予感しています
人は漠然と誉められるより、今、このときを誉められるほうが嬉しい
もし充実した人生を歩みたければ、できるだけ飛行距離の長い「かも」を脳に住まわせるべきです
放っておくと人は、過去の延長で生きてしまう
ビジネスやスポーツ競技に必要なのは、最善をイメージし、最悪を想定する強靭なプラス思考
危機管理の伴った「かも」こそが確信へと成長する
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『かもの法則』現代書林 西田文郎・著
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◆目次◆
第1章 未来を決めていたのは「かも」だった
第2章 「かも」は大不況をチャンスに変える
第3章 心の「かも」は脳の中で闘っている
第4章 喜びの大きさで「かも」は成長する
第5章 マイナス思考でも「かも」は羽ばたける
第6章 どんな大変革も小さな「かも」から始まる
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