2010年6月1日
『「若者はかわいそう」論のウソ』海老原嗣生・著 Vol.2141
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【雇用不安はウソだった?就活難の本当の理由】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594062164
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本日の一冊は、かつてリクルートワークス研究所で、研究機関誌『Works』の編集長を務め、転職エージェント漫画『エンゼルバンク』のモデルにもなった著者が、雇用の実態をデータで暴いた、衝撃の一冊。
就職難や派遣叩きといった、流行りの俗説を一刀両断し、この国の雇用問題の本質をあぶり出した内容で、『ワーキングプア』や『仕事のなかの曖昧な不安』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』などといったキャリア関連本も、実名入りで批判しています。
・都合のいい数字だけをピックアップする
・周辺事情を割愛する
・分母隠し
といった手法は、雇用問題に限らず、どんな場面でも用いられている騙しの手法ですが、本書では、この3つの切り口から、さまざまな風説のウソを暴いていきます。
結果、わかったことは、「かわいそう」なのは大卒ではなく高卒ブルーカラーであり、大卒の雇用問題の本質は、大学進学率の急上昇によるもの。
その証拠に、「新卒の正社員採用数は減っていない」ですし、「大企業の新卒正社員採用数も減っていない」。
問題は、大学生があぶれていることにあるのです。
本書には、このようなデータに基づく気づきがたくさんあり、読むだけでじつに刺激的です。
なかでも、企業規模と大学偏差値で離職率が変わる、と指摘した部分は、今後の採用の参考になりました。
中小企業経営者は、本書を読んで、採用の基準を考え直す、そして若いビジネスマンは、本書を読んで働き方を考えるといったように、さまざまな読み方ができる本だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世に流布される「誤った風説作り」には3つの手法がある。その一番目が「都合のいい数字だけをピックアップする」という前記の手法。このほかに、「周辺事情を割愛する」という手法。例えば、「若者の非正規が増えている」と書く。しかし、ここには大学生のバイトが含まれる。20年前に比べて大学生が6割増え、学生バイトが倍増した、という「周辺事情」は無視されている。同様に、15年前に比べて若年正社員が266万人減少、と騒ぐが、その間に若年人口は570万人も減っているこちらは「分母隠し」という手法
自己信託と海外ピラミッドで維持できるのは、「大学卒ホワイトカラー」の雇用だけだ。高卒ブルーカラーについては、海外移転により少なくなってしまった。本当はこっちが問題なのに、大学卒の「若者かわいそう」に振り回されて、まったく目が届いていない。20年前に50万人以上いた高卒就職者は、現在約20万人弱
世の中には、こうした「対人折衝力を問われない仕事」が減っているのではないか? だから彼らは生きづらくなっているのではないか?
「年配者のいる大企業に入れない」ことがかわいそう(彼はそう言っていないが)という価値観自体も、もうおしまいにしたい。ソニーも松下もトヨタだって50年前は若い企業にほかならなかった。楽天やサイバーエージェントは、10年前に生まれたばかりだ。中小・中堅でもいいから、そんな若くてキラリとした企業に入ればいいじゃないか
高偏差値×大企業の組み合わせが、やはり転職率が圧倒的に低い
新卒の正社員採用数は減っていない
大企業の新卒正社員採用数も減っていない
第二新卒採用で、年収を50万円以上アップするケースは好況期で50.3%、不況期でも43%
都銀出身者は、自らベンチャー経営者になるような人生は(三木谷浩史さんのような才覚者を除けば)望み薄だが、これから成長するであろう企業のナンバー2には容易になれる
転職をするとするなら、それは、社風や周囲と合わないと思ったとき。仕事内容ではなく、社風のほうを、意思決定の軸にすべきだ
大学進学率が急上昇した国は、いずれも就職氷河になる
・派遣の本人給与は最低賃金よりも相当高い
・同等難易度の正社員給与にも遜色はない
なぜ企業は派遣を利用するか。包み隠さず正直に書こう。最大の理由は、明らかに「解雇が容易だから」に他ならない
非ホワイトカラー職・3K職、中小企業は人手不足に悩まされる
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『「若者はかわいそう」論のウソ』扶桑社 海老原嗣生・著
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◆目次◆
第一章 「若者かわいそう」ベストセラーを論駁する
第二章 流布された「怪しいデータ」を検証する
第三章 対談・教育と雇用の現場から
第四章 問題の本丸は何か? 3つの地殻変動をどう吸収するか
最終章 錯綜した社会問題に解を!
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