『「易経」一日一言』竹村亞希子・著


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【リーダー必読の古典】
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本日の一冊は、中国古典『易経』の専門家であり、名古屋財界を中心に、絶大な影響力を持つ竹村亞希子さんが、易経のエッセンスを紹介した一冊。

致知出版社の人気シリーズ「一日一言」から出版されており、毎日一言、経営や人生に役立つ教えが得られるという構成。

『易経』自体は読み方が難しく、とっつきにくい印象がありますが、本書では著者の解説が加わることにより、じつにわかりやすくまとめられています。

自らをいかにして修めるか、というのは経営者でなくとも悩むところですが、本書にはそのための戒めが書かれています。

「分限を守らず、分不相応な地位や名誉を手にしたとしても、重責に耐えられず、恥辱を受けて苦しむことになる」
「上に立つ者が自ら悦んで骨折り仕事をして民を率いれば、民は労苦を忘れる」
「戦争をする際は、戦った国々を味方にしていくような勝ち方をするべきである」

リーダーのための処世の術、という視点でまとめられているので、ビジネスマンなら誰もが読んでしっくりくる内容です。

人を導くためには、自らの器を大きくすることが必要不可欠。

本書には、その人間修養のヒントが書かれています。

いいリーダーになろうと思う人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「亨は嘉の会なり。会を嘉すればもって礼に合うに足り」(文言伝)皆が悦ぶように物事を進めれば、個と全体がうまく調和し、社会が治まっていく

「天は尊く、地は卑くして乾坤定まる」(繋辞上伝)
高くあるもの、低くあるものがそれぞれの働きを全うすれば、宇宙のみならず、人間社会も安定してくる

「天地交わりて万物通ずるなり。上下交わりてその志同じきなり」(地天泰)
天地が交わる、上下が交わるとは、陰陽が交わること。陰陽が交わらなければ、この世の何ものも生育することはない

「拠るべきところにあらずして拠るときは、身必ず危うし」(繋辞下伝)
分限を守らず、分不相応な地位や名誉を手にしたとしても、重責に耐えられず、恥辱を受けて苦しむことになる

「牝牛を畜えば吉なり」(離為火)
「牝牛」は柔順の徳の象徴。角が己の側に湾曲していることから、自分を客観的に省みることに喩えられる。尖って攻撃的な人は付き合いにくいから、内省し「牝牛を畜う」ことは処世の基本ともいえる

「天地は節ありて四時成る」(水沢節)
人間も物事も節を設けることで成長する。適度な節を設けなければ、人も物事も途中で折れてしまう

「西南には朋を得、東北には朋を喪うに利ろし。西南には朋を得とは、すなわち類と行けばなり。東北には朋を喪うとは、すなわち終に慶びあるなり」(坤為地)
慣れ親しんだ環境に決別するのは辛いことだが、ぬるま湯のような環境にいても人間は育たない

「介きこと石の干し。日を終えず。貞にして吉なり」(雷地豫)
出処進退など、今なすべきであると察したなら、一日を終わるまで待たずに行動する

「天を楽しみて命を知る。故に憂えず」(繋辞上伝)
天の理法を楽しみ、自分の運命を生きる喜びを知るならば、人に憂いはない

「大君命あり。国を開き家を承けしむ。小人は用うるなかれ」(地水師)
功績があったとしても、小人は重用してはならない

「万邦を懐くるなり」(地水師)
戦争をする際は、戦った国々を味方にしていくような勝ち方をするべきである

「確乎としてそれ抜くべからざるは、潜龍なり」(文言伝)
不遇な潜龍の時代こそ、しっかりと志を抱き、どんなに苦しくても動かさない

「王もって三駆して前禽を失う」(水地比)
どんなに実力があっても、弱い者に対して肩を怒らせて力をふるってはならない

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『「易経」一日一言』致知出版社 竹村亞希子・著
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◆目次◆
※ないので省略します

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