2006年11月29日
『「感性」のマーケティング』
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本日の一冊は、全国1600社の中小企業が参加する「ワクワク系マーケティング実践会」の代表、小阪裕司さんによる注目の新書です。
著者が本書で訴えているのは、「「人の感性」を軸にマーケティングを考えていき、ビジネス活動をとらえていかないと、ズレが生じてしまう」ということ。
実際、われわれは日常「何となく」でモノを購買する機会が多いわけですが、本書では、その理由が何なのか、ケースを用いながら詳しく解説しています。
「どうしたら売れるか」ではなく、「どうしたら買うか」という顧客の視点からすべてのビジネスを見直すこと。
本書には、その重要性を認識し、実際に改善して成果を上げた企業の例がたくさん盛り込まれています。
これまで、ビジネスの世界でないがしろにされてきた「感性」や「言葉」の問題に真正面から取り組んだ、ユニークな一冊です。
マーケティングに携わる方、経営者の方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「人の感性」を軸にマーケティングを考えていき、ビジネス活動を
とらえていかないと、ズレが生じてしまう
考えるべきことは「このお酒をどう売ろうかな」ではなくて、「こ
のお酒を『買う』という『行動』をお客さんにしてもらうためには、
何をしなければいけないか」ということ
商品や数字ではなく、人の行動からビジネスを見る。そしてもう一
つは、その行動を生みだす感性というものはどういうもので、それ
をどのように扱っていけばよりビジネスがよくなるのか、ということ
人には「快」と感じることしか行動しないという原則がある
ビジネスをやる以上、お客さんの行動に直結する、生理的な快・不
快以上の心理的な快・不快というものをより深く知らなければならない
ビジネス全体を通じて、お客さんへその商品が持っている価値の訴
えかけがなされているかというと、あまりなされていない
人間臭いもの、意外性のあるもの、個性的なもの、情緒的なもの、
物語的なもの、そういった言葉で表すことのできるトレンドに感性
の振り子が振れている
テクノロジーが発達してくると生活習慣が大きく変わることがあり、
その結果、人の感性は変わる
お客さんの脳は、「このことに注目してください」「このことをよ
く理解してください」と言わないと、先ほどの青いもののように、
「え、そんなことしてたっけ?」と、まったく見えていないこともある
これから企業が提供していくサービスは、お客さんが困っているも
のを解決するだけではなく、困っていないもの、というか、あなた
から働きかけるまではお客さんが欲しいとも必要だとも思ったこと
がないものを、マスターとして教えることだ
実際には、言葉ひとつで売上は大きく変わるのだ。それは当たり前
なのだ。なぜなら言葉は、人の感性をつかみ行動へ向かわせる、感
性訴求の一つの、そしてきわめて強力な道具だからだ
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『「感性」のマーケティング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569657176
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■目次■
はじめに
第一章 「感性」を扱うマーケティングとは
第二章 「感性フレーム」で見えてくる新たな世界
第三章 感性でビジネスを組み立てるためのモジュール3+1
第四章 「感性」のビジネス活動を左右する六つのインパクト
第五章 今、結果を出していくための三つの重要な取り組み
第六章 これからのビジネスパーソン個々人に必要なことは
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