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最近、優秀な経営者の職場にお邪魔する機会が何度かあったのです
が、そこで気づいたのは、彼らの部下に対する配慮。
オフィスですれ違った時にちょっとした変化・兆候をとらえ、すか
さず優しく声を掛ける。さり気ないねぎらいをする。
土井が一緒だからたまたまそうなのか? とも思ったのですが、周
りに聞いてみると、いつもやっていることなのだそうです。
やはり、上司が部下の精神状態を把握していることは、極めて重要。
そして、優秀なリーダーというのは、それを習慣にしている人なので
す。
本日の一冊は、産業カウンセラーの著者が、リーダーのための対人
関係スキルを説いた一冊。刺激的なタイトルが目を引きますが、意
外と内容はおとなしい印象です。
本書では、部下をダメにする上司の特徴や、実際の行動を指摘し、
そのうえでどう変わればいいのか、どうすれば良い職場風土が築け
るのか、ヒントを提示しています。
どちらかと言えばメンタルヘルス寄りの内容で、期待していた業績
とメンタルヘルスの関連についてはさほど触れられていませんでし
たが、マネジャーは読んでおいても良いのではないでしょうか。
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■ 本日の赤ペンチェック
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部下との常態とのズレをいち早く察知して、「最近元気がないよう
だけど」などと声かけをする、そして、部下の応答をきちんと受け
止め、傾聴することが、リーダーにはもっとも必要なことです
リーダーは、「アサーティブな自己表現」を身につける必要があり
ます。アサーティブな自己表現とは、自分も相手も尊重した自己表
現のことです
◆部下をダメにする上司の特徴
・部下の話を聴かない
・価値観を押しつける
・適切な仕事の質や量を考えない
・発言や行動に矛盾が多い
・社内の称賛をモチベーションにしている
傾聴するということは、単なる技法ではなく、感情をしっかり見つ
めようとする心構えなのです。感情を見つめて「共感」し、その
「感情を返す」ことができたら、本当の意味で「癒すこと」ができる
◆社員を積極的に仕事に関与させるには
・いかに部下にやりたい仕事をやらせるか
・そのやりたい仕事を、いかにして企業競争力に結びつけるか
・収益とコスト意識を自覚させること
・納得感を持たせること
◆傾聴を実践するうえでの5つのポイント
1.「無知の姿勢」を忘れない
2.相手の話を正確に理解する
3.早急に結論を出さない
4.非言語的な表現にも気を配る
5.必要があれば専門家を紹介する
◆アサーティブになるための4つの基本
1.「誠実」であること
2.「率直」であること
3.「対等」であること
4.「自己責任」を持つこと
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『あなたのその態度が、部下の心をキズつける』
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■目次■
まえがき
1章 「癒し系リーダー」の魅力
2章 癒し系リーダーに必要なスキル:傾聴法
3章 癒し系リーダーに必要なスキル:アサーション
あとがき
参考文献
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