http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861301246
本日の一冊は、デジハリ大学院の教授が、来るべきオンデマンド・テレビの時代を予見し、それに伴って生じる新たなビジネスチャンスを解説したものです。
タイトルとなっている「デジタル・コンバージェンス」とは、デジタル化によるメディアの融合を意味しており、とくに、通信と放送の融合における映像コンテンツの可能性について述べています。
出版関係者にとっても、決して無縁な話ではなく、ここを知っているかどうかで、今後ビジネスチャンスをつかめるかどうかは大きく変わってくる気がします。
とくに、オンデマンド・テレビのビジネスモデルと、これから有望なコンテンツについて書かれた部分は、読み応えがあります。
通信やメディア、コンテンツビジネスに携わる方は、ぜひ読んでみてください。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆インターネット発展の4つのキーワード
1.ウェブサイトによる情報発信民主主義
2.検索エンジンによる情報チョイスの広がり
3.バーチャル・ショッピング・サイトの出現
4.ダイレクト流通チャネルの登場
◆上記のキーワードにテレビによるインターネットを当てはめると
1.誰でも映像番組を作って気軽に世界中に発信することができる
2.無限の映像番組・映像チャネルが出現し、視聴者がその無限にある番組の中から好みの番組を探し出すことができる
3.オンデマンド・ペイチャネルの普及
4.映像番組のダイレクト流通チャネルが出来上がっていく
オンデマンド・テレビは、映像配信ビジネスの敷居を低くすることでたくさんの映像配信者を生み出す可能性を秘めている
今後、オンデマンド・テレビで世の中に対して映像を発表しながら、映画・テレビ・DVDなどの他のメディアでも同時に複数の流通で映像を配信していく流れが主流になっていく
オンデマンド・テレビは一般視聴者向けの映像配信以外にも、様々なビジネス用途が考えられる。例えば、ホテルや病院で宿泊客や入院患者向けにオンデマンド・テレビを提供したり、企業内で経営者が経営方針を伝える映像コンテンツを配信したり、通信教育会社が会員向けに独自の授業を配信するといった具合である
◆オンデマンド・テレビで有望なコンテンツ
1.ビデオショップに並ぶコンテンツ
2.過去にテレビで放送した番組
3.教育関連のコンテンツ
4.ショッピング
5.草の根型コンテンツ
6.ビデオ・アルバム
オンデマンド・テレビの普及が進むと、企業が広告したい商品を素材にした番組を提供し、配信したいという要求も出てくると想定される
コンテンツ市場は全体で10.9兆円ほどといわれる。現在、そのうちデジタルで制作されたコンテンツは19.6%の2.1兆円。内訳はゲームとDVD・ビデオのセルがそれぞれ5000億円、レンタル1200億円、劇場配給2000億円(うち日本映画800億円)といったところである。この中で、インターネットを通して流れている配信コンテンツは400億円程度である
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『デジタル・コンバージェンスの衝撃』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861301246
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■目次■
はじめに
序文 デジタルハリウッド大学・学長 杉山知之
第1章 デジタル・コンバージェンスの衝撃
第2章 デジタル・コンバージェンスの胎動
第3章 デジタル・コンバージェンスの本命~オンデマンド・テレビがもたらす新ビジネス
第4章 デジタル・コンバージェンスのインフラ
第5章 デジタル・コンバージェンスのコンテンツ
おわりに
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