【知っておいて損はない。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815617244
本日ご紹介する一冊は、最近何かと話題の認知バイアスに関する書籍。
理論をざっとおさらいできればいい、という方には、『認知バイアス事典』や『イラストでサクッとわかる! 認知バイアス』あたりがおすすめですが、本書は、自己啓発や成功理論と絡めたところが読みやすくておすすめです。
『認知バイアス事典』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866801239
『イラストでサクッとわかる! 認知バイアス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833424630
「成功したいなら、まず得たいものを明確にすること」という、自己啓発書の教えを「注目バイアス」で読み解いたり、スモールステップの有用性を「現状維持バイアス」から説明したり、とにかく、わかりやすい。
単なる理論の羅列ではなく、われわれがどうすれば積極的に挑戦するようになるのか、勉強の効率が上がるのか、人間関係でつまずかなくなるのかなど、上手く認知バイアスを使って成功する方法を説いています。
著者が指摘するように、「わたしたちは真実を見ているのではなく、脳でこの世の中を見ている」のだし、どんな人でも認知バイアスから逃れられることはない。
だとすれば、脳のクセを知って、それを上手く使うことが、人生で成功するために必要な作法ではないかと思うのです。
投資、貯金、ダイエット、人間関係、購買行動、その他の意思決定…。
あらゆるシーンで役立つ、認知バイアスの知識が紹介されています。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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成功した人はよく「成功したいなら、まず得たいものを明確にすること」と言いますが、脳科学的にはこれは真実です。なぜなら、得たいものを明確にした瞬間に「注目バイアス」の機能が働き、得たいものに関連する情報がどんどん入ってくるからです
「プライミング効果」
直前に見たもの、聞いたものに影響を受けてしまう
わたしたちは自分で決定したとき、脳内で快感を感じるホルモンが分泌されて、幸福度が高まる傾向にある
「システム正当化」
現状のやり方に問題があったとしても、未知のわけのわからないやり方を選択するより、知っている、慣れているやり方を選択しようとする傾向
作話は長期間にわたって影響を及ぼす一方、これまでにない新しい体験をすると内容が変更される
「透明性の錯覚」は、1988年にコーネル大学の心理学教授トーマス・ギロヴィッチ氏らが発見した、「自分の考え、感情が実際以上に相手に伝わっていると思い込む」認知バイアス
あなたのまわりには、この人に言われると「行動してみたい!」と思える人と、一方でこの人に言われると「逆にやる気がなくなる」という人はいないでしょうか? じつはその違いを調べていった結果、これまでにいくつかの共通点がわかっています。なかでもたった1つの言葉で、大きな違いが生み出されることが明らかになっています。それが「理由を伝える」というシンプルな習慣です
・GISTメモリー(要旨的記憶)……印象に残ったことを要点として記憶する機能
・VERBATIMメモリー(逐語的記憶)……過去の経験や学びを詳細に記憶する機能
わたしたちは誰もがこの2種類の記憶をもっています。ただ、一度にすばやく多くのことを思い出そうとすればするほど、人は「要旨的記憶」に頼りがちになる傾向がわかっています
「モラル・ライセンシング」
いいことをすると、悪いことをしたくなる
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「手っ取り早く用語や理論を参照したい」という読者のために、巻末に索引とひと言解説が付いているので、とても便利。
「認知バイアスについて既に学んだ」
という人のアップデートニーズにも応えてくれる一冊です。
ぜひ、読んでみてください。
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『認知バイアスの教科書』西剛志・著 SBクリエイティブ
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◆目次◆
1時限目 5大バイアス
2時限目 人間関係にまつわる認知バイアス
3時限目 感情にまつわる認知バイアス
4時限目 仕事にまつわる認知バイアス
5時限目 お金にまつわる認知バイアス
6時限目 健康にまつわる認知バイアス
7時限目 社会現象にまつわる認知バイアス
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