【毎回面白い】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866431253
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』の著者、越川慎司さんによる新刊。
※参考:『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799326082
著者が経営するクロスリバー社は、800社以上の働き方改革や事業開発を支援しており、その一環で、17万人の社員をAI分析して、何が成果につながっているのかを分析しています。
そのような分析の結果、できる社員と一般社員との違いをまとめたのが、『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』で、これは当然のごとくベストセラーとなりました。(サンプル数は今よりも少ない)
その後も、リーダー向けの本が出されたり、時間術の本が出されたり、もうネタは尽きたように思っていたのですが、なるほど、今回も面白いコンセプトが用意されています。
本書によると、過去の本でトップ5%社員をマネた人は生産性が上がったのですが、変化が激しい昨今では、成果が安定しない。
そこで、いつの時代にも成果を出し続ける、変化に柔軟に対応できる、できる社員の行動習慣と思考法を抽出してまとめようとしたのがこの本です。
短時間で行動を起こし、間違っていたらすぐさま軌道修正するために、できる社員が何をやっているのか、勉強になる内容です。
また、低コストでパフォーマンスを上げるための考え方や、HOWではなくWHY、つまりそもそもを問う考え方が説かれており、リーダーを目指す人にはうってつけの仕事本だと思いました。
ところどころ挟み込まれている理論やコラムも示唆に富んでおり、読み応えがあります。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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できる社員たちは決してIQが高い人たちばかりではありません。むしろ、IQや学歴が低い人たちも多くいました。彼らがしていたことは、限られた時間のなかでエネルギーを正しいところに傾けてアクセルを踏み続けていただけ
目的を明確にして、それを実現するメカニズムを発見しないと、成果を出し続けることはできません
「やめること」を決めることが求められる時代
2022年3月に約17万人を対象にした調査をしたところ、1週間に費やす稼働時間のうち、45%が社内会議、14%が資料作成、9%がメールの処理でした
成功企業は、まず仮説を元にして、少しだけ行動を変えます。その後、行動を振り返り、「意外と良かった!」を実感させて、社員たちの「腹落ち感」を醸成していました
好きの対象であるWhatだけに固執するのではなく、それをどうすることが好きなのか、つまりHowを掘り下げることで、自分のやりたい仕事が見えてきます
成果を出し続けるできる社員は「そもそも」と「さらに」の発言頻度が、一般社員の1.3倍ありました。成果が出ない社員は、「できない」という動詞の前に「も」という助詞が入る確率が高いことなどが判明しました
できる社員は相手の期待値を確認してから行動する
日本の図書館で真面目そうな見た目の人が採用されるのは、「必要“だろう”」とか「重要“だろう”」とか「相手を不快にさせていない“だろう”」と思っているのでしょう。しかし、「だろう思考」でいると、実際は不要なものも全部必要になってしまう
バイアスを除去するために、反対の情報も集めて仮説を疑ってみる
できる社員の情報収集3つの共通点
1.情報源を明確にする
2.鮮度を意識する
3.偶発的に得た情報を見逃さない
できる社員はやる気をあてにせずに初動を早めるためのルーティンを作っていました
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事業を取り巻く環境の変化が激しく、無限に情報が増えていく現在、成果を上げ続けるには、こういう現実的な考え方が必要なのだと思います。
できる社員の一人語り本は、もう完全に時代遅れになった感がありますね。
時折紹介されるデータやファクトも面白く、「できる組織」や「できる個人」の見方が変わる本です。
ぜひ、読んでみてください。
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『17万人をAI分析してわかったいやでも成果が出る考動習慣』
越川慎司・著 アチーブメント出版
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866431253
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◆目次◆
はじめに
第1章 NGメール書き換え辞典
第2章 学生と社会人の言葉選び「5つの違い」
第3章 ビジネスの文章作法の基本
おわりに1 文章力は、ビジネスの土台である/藤吉豊
おわりに2 真心と思いやりを持って書く/小川真理子
特典 メール・テンプレート集
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