【会議を成果につなげる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534060017
週明けは、どの会社も何らかのミーティングを行うものですが、このミーティングが生産的かどうかはかなり怪しい。
本日ご紹介する一冊は、このミーティングを成果に結びつける、日本初のミーティング専門コンサルタント、矢本治さんによるビジネス書。
売上を伸ばすチームがしている「実行型ミーティング」の仕組みと実際を、徹底解説した一冊です。
ミーティングでよくありがちなのは、その場では盛り上がったのに、その後、通常業務が忙しくて手をつけられない、誰も進捗をフォローしない、などという状況。
本書では、このありがちな失敗を避けるための、個人・組織両方からのアプローチを紹介しています。
2か月単位の「基本ミーティング」と2週間単位の「軌道修正ミーティング」の2種類を使って、2か月単位で一定の成果を得ながら、柔軟に計画を改善する方法で、これならどの組織でも実行しやすいのではないかと思います。
2種類のミーティングの進め方についても詳しい説明があるので、上司・ファシリテーターはチェックしておくといいでしょう。
決定事項について参加者が受け身にならないよう、各自の主体性を高める工夫なども書かれており、かゆいところに手が届く内容です。
第2章にまとめられた「実行できない原因とその対処法」<個人>は、一人で仕事をするフリーランスの方が読んでも役立つと思います。
「ミーティング」の本ではありますが、生産性を高めたいと思う方、すべてに役立つアイデアが示された良書だと思います。
さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
—————————-
矢本流「実行するミーティング」のポイント
・未来視点の会話で主体性と可能性を引き出す
・1年単位ではなく2か月単位で、動きながら修正する
・個人のモチベーションやタイムマネジメントだけに依存しない
・2種ミーティングで「実行」と「その後」を重要視する
【矢本流 基本ミーティングの流れと区切】
(1)アイデア・解決策を提案する
(2)決定・合意
(3)実行計画の詳細を作る
(4)一部実行
------このタイミングで解散-----
・後日、管理者がそれぞれ
(5)実行
【矢本流 軌道修正ミーティング(2週間ごと)】
(6)今後2週間~1か月の修正計画を提案し、合意を得る
----------------------------
・後日、管理者がそれぞれ
(7)実行
◆未来の時間を甘く見積もってしまう理由
自分たちが読み切れない「今までの予想を超えた新たな仕事」という存在忘れている
大事なことに取り掛かるベストなタイミングは「直近の空いている時間」
日常業務で忙しいあなたに「すきま時間」は永遠にやってきません。だから、先に「予定を決める」「手帳に記入してブロックする」
◆行動のコツはハードルを下げること
(1)小さく始める
(2)短い時間から始める
(3)完成度を下げる
記憶の鮮度がいいうちに、できる限り計画を立ててから解散する
ミーティング中に「考え」「決め」、解散後は「行動」に集中させる
ミーティングでは「未来視点」で話し合いを
「数字」を活用したアイデアは実行されやすい
リーダーによる最終決断の前にメンバー全員の投票制度を組み込む
提案した人を安易に管理者にしない
+原則2人体制
いっそミーティングを「作業の場」にしてしまう
—————————-
ビジネスパーソンの生産性を下げる3大要因は、(1)ミーティング(2)探し物(3)移動時間ですが、本書はそのうちの1つ、「ミーティング」を徹底攻略するための実用書です。
ぜひ、読んでみてください。
———————————————–
『なぜミーティングで決めたことが実行できないのか』矢本治・著 日本実業出版社
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534060017
———————————————–
◆目次◆
はじめに
第1章 今なぜ「実行&修正ミーティング」が必要なのか
第2章 実行できない原因とその対処法を押さえよう
第3章 基本ミーティング ステップ1 アイデア・解決策を集める
第4章 基本ミーティング ステップ2 アイデアを整理して決定・合意する
第5章 基本ミーティング ステップ3 計画の立て方を工夫して実行につなげる
第6章 後日の軌道修正ミーティングが質を高め成果に導く
第7章 ミーティングで強い組織文化を作り、その中で人を育てる
おわりに
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。