2013年2月12日

『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』伊藤邦生・著 Vol.3129

【必読です】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480614634X

本日の一冊は、京都大学大学院、大手金融機関の債券トレーダーを経て、不動産投資で成功した理論派投資家の著者が、年収300万円でも成功できる、資産形成の技術を説いた一冊。

『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』とは、いかにも過激なタイトルですが、確かに、年収1000万円でもまったくお金が貯まっていない人は存在します。

いや、むしろ年収1000万円の人ほど、お金が貯まっていない人はいないと言って過言ではないと思います。

なぜかというと、年収1000万円というのは、月収で言うと80万円をわずかに超えた程度。おまけにこれから税金が引かれてしまいます。

この金額で子どもを持ち、家を買おうと思うと、通常、郊外に住むことになりますから、車が必須になる。(年収が低いと、もっと控えめな消費行動になります)

つまり、住宅ローン、車の維持費、子どもの教育費でトリプルパンチになるのです。

それでも堅実にお金を貯めて、賢明な投資をしていればまだいいのですが、実際にはエリートサラリーマンは忙しすぎて勉強している暇がない。

おまけに大企業にいると、「勉強代は会社が出してくれるもの」という意識になってしまいがちですから、うっかり証券会社の無料セミナーに行っていいカモにされてしまう。

これでは、資産形成はできないのです。

この『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』は、こうした資産形成の現実を、シビアなまでに教えてくれる一冊。

<住宅ローンを組んだサラリーマンは、30年後に価値がなくなるもののために、30年間働き続ける>

<無料セミナーは、投資のノウハウを教えて投資家に儲けてもらうためではなく、自社の顧客になる投資家を集めて顧客リストをつくることが目的>

<最初にプロが買って、最後に個人投資家がババを引く>

証券会社や不動産業者が決して教えてくれない、残酷な事実を教えてくれる内容で、投資のヒントとしても有用です。

証券会社の関係者がよく言う「分散投資」信仰に騙されている向きには、以下の教訓が役立つでしょう。

<資産を守るためには、分散投資は有効ですが、資産を増やす場合は、むしろ集中投資をしなければいけません>

本書には、サラリーマンがどうやって資産家への道をたどればいいのか、じつに現実的なステップが書かれています。

金融会社にカモにされることなく、豊かな人生を歩みたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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お金持ちは「資産の川」を重視します

「キャリアアップで収入を増やす」という発想の致命的な欠陥は、「自分が働けなくなったときに、収入が入ってこなくなる」ことと「1日24時間以上は働けないので、収入に上限がある」という点

株価の上下は、40代半ばの人口の数に比例する

日本株で儲けるには「勝ち組」企業を選ぶしかない

投資をわかりやすくひと言で言い換えると、「みんなでお金をもち寄って、お金の取り合いをする行為」です。だとすれば、何が重要になってくるのでしょうか。「誰とお金の取り合いをするか」です

住宅ローンを組んだサラリーマンは、30年後に価値がなくなるもののために、30年間働き続けるのです

無料セミナーは、投資のノウハウを教えて投資家に儲けてもらうためではなく、自社の顧客になる投資家を集めて顧客リストをつくることが目的

あれもこれもと手を出すと、「優位性」を築けない

『金持ち父さん貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキ氏は、こんな趣旨のことを言っています。「よい投資とは、買ったときに利益が出ている投資だ」

「フルローン投資」は儲からない

「新築物件」は儲からないようになっている

青森の大家さんのほうが、札幌の大家さんよりも2~3倍の家賃収入を得ることができる

最初にプロが買って、最後に個人投資家がババを引く

私がトレーディングをしていたときに、先輩に教えられた名言があります。「全員が買ったら、その株は、それ以上は上がらない」

資産を守るためには、分散投資は有効ですが、資産を増やす場合は、むしろ集中投資をしなければいけません

ウォーレン・バフェット氏の言葉で、こんな名言があります。「証券会社のレポートは読みません。理容室に行って『散髪したほうがいいかな』と聞くようなものです」

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『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』伊藤邦生・著 中経出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480614634X

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◆目次◆

Prologue 年収1000万円の貧乏人、年収300万円のお金持ち
Chapter1 いつまでも豊かになれないサラリーマン、
     ますます豊かになる資産家
Chapter2 労働者のお金の流れ、資産家のお金の流れ
Chapter3 貧乏人のお金の減らし方、お金持ちのお金の増やし方
Chapter4 働きアリで終わる人、ゴールドスワンとして羽ばたく人
Chapter5 落とし穴にハマる貧乏人、確実に儲けるお金持ち
Chapter6 お金持ちと貧乏人を分ける5つの資質
Epilogue 「お金の奴隷」になるか、「お金の主人」になるか

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