2013年10月28日

『「これでいい」と心から思える生き方』野口嘉則・著 vol.3387

【『鏡の法則』著者の最新刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763133470

本日の一冊は、ミリオンセラー『鏡の法則』の著者、野口嘉則さんによる、ひさびさの新刊。

※参考:『鏡の法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893469622

タイトルは、『「これでいい」と心から思える生き方』です。

高校時代、対人恐怖症に悩み、大学では心理学や東洋哲学を専攻。現在は、EQコーチングの第一人者として、またeラーニング形式の私塾「人間学実践塾」の主宰者として活躍中の著者が、自分らしく生きるための指針を示しています。

著者によると、<自分で自分にOKを出せない人は、他人の言葉や評価に振り回されたり、人と自分を比べて焦ったり妬んだり落ち込んだりしがち>。

そこから抜け出すには、<しっかりした軸のある「自分を確立すること」が不可欠>と説いています。

興味深かったのは、自分の気持ちを大切にするために、<自分と他者の間の境界線を明確にし、心の中に安心できるスペースを確保する>という考え方。

われわれはつい、親しい人間同士は隠し事などしないもの、と考えてしまいますが、それでは、相手の境界線を破り、相手の繊細な領域に侵入することになってしまう。

だから、まずするべきは、自分の境界線を大事にすること。それができてはじめて、他者の境界線も尊重できるというのが著者の主張です。

本書には、自由、つまり「自分に由る」生き方をすることで、独創性を高めた夏目漱石の例が出てきますが、生きにくい現代にあって、参考になる生き方の例だと思います。

また、どうしようもない感情に対処する方法も書いていますので、ストレスマネジメントの本としても、読むことができます。

感情に押しつぶされて、人間関係や人生を台無しにしないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分と他者との間に境界線を引けない人は、他者が自分の人生に侵入してくるのをゆるしてしまうわけですが、同時に、他者の境界線を破って、他者の人生に侵入してしまう傾向も持っています

内発的動機による行動をするたびに、子どもは自己決定感を強く感じ、そしてそれがくり返された結果、「自分の人生は自分自身が創っている」「自分の人生の主役は自分である」という主体的な感覚が生まれます

人は、操作主義的になればなるほど、コントロールすることへの執着心が肥大化してしまい、思いどおりにならない状況に耐えられなくなります

子どもから大人になる過程で、人は幼児的な万能感を手放し、現実が思いどおりにならないものであることを受け入れていきます。このプロセスを精神分析では「去勢」と呼びます

去勢を経て、自分が万能ではないことを自覚した人は、他者と助け合い、協力し合っていこうとするようになります。自らの不完全さを、人間関係を通して補っていこうとするのです

自己中心的な人やナルシストの人には、「泥まみれの自分では愛せない」「縁の下の力持ちをやっている目立たない自分では受け入れられない」といったような心理が働いています。つまり、この人たちは、そのままの自分を受容することができていないのです

躁的防衛とは、悲しみに直面するのを避けるべく、自分を常に躁状態(ポジティブでハイテンションな状態、気分が高揚した状態)に保とうとするもの(中略)躁状態を保とうとするあまり、仕事への過度の没頭、過度の飲酒、ギャンブル、浪費、不倫、不特定の相手との性行為、薬物乱用などへの依存に陥っていく危険性があります

人が幸せに生きていくうえで、健康的な依存が不可欠

◆「健康的な依存」の四つの要素
1.一方的な依存ではなく、持ちつ持たれつの相互依存であること
2.おたがいが相手の境界に侵入しないだけの自立を保ったうえでの依存であること
3.依存していることに対する自覚があること
4.自分で決めることができるということ

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『「これでいい」と心から思える生き方』野口嘉則・著 サンマーク出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763133470

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◆目次◆

プロローグ 「自分づくり」の旅を始めましょう
第一章 心の安全基地を確立する
第二章 選択する力を養う
第三章 地に足をつけて新生する
第四章 自己受容を深める
第五章 人生を最高の物語にする
エピローグ 人生とは一度しか通らない道
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