2010年9月23日

『東大卒でも赤字社員中卒でも黒字社員』香川晋平・著 vol.2255

【あなたは赤字社員?黒字社員?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766710967

本日の一冊は、利益に厳しいベンチャー企業で取締役を務め、現在は会計顧問として、数社のベンチャー企業を支援する著者が、「赤字社員」「黒字社員」の違いを会計的に論じた画期的な一冊。

数字を曖昧にしかとらえられない「かなり君」や「俺の給与、時給にしたらマック以下!」とのたまう赤字社員、すぐにカラーコピーを使いたがる「カラフルちゃん」など、できない社員をバッサリ斬り、反対にできる社員の特徴を述べた、管理職にとっては待望の一冊です。

「給与の3倍以上の利益貢献」というのは、いろんなところで書かれていることですが、本書では、<売上をあげても「資金繰り」を考えないなら赤字社員>といったように、キャッシュフローの話や、コスト削減、「報・連・相」を怠ることによる損失など、あらゆる点に言及しています。

100冊の自己啓発書を読むより、1冊の会計書を読んだ方が、ビジネスマンとしての能力は高まると思いますが、数字が苦手な人には少々ハードルが高い。

その点本書は、最低限の会計知識を負担なく教え、かつ仕事でどう活かすかまでを丁寧に指導してくれているので、数字が苦手な方でも、いわゆるビジネスセンスを身につけることが可能です。

どうせ会社で働くなら、「赤字社員」と言われ、お荷物扱いされるよりも、「黒字社員」を目指したい。

必要最低限の会計知識と、仕事人としての心構え。

本書はその両方をコンパクトにまとめた、新入社員必読の一冊です。

部下の指導に手を焼いている管理職の方も、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たとえば、年間売上高が600億円規模の会社で、「今月の売上高はどれくらいだ?」と聞かれ、「¥4,875,925,332」という数字が羅列していたとします。これを2秒以内に答えられない経理の方は、残念ながら赤字社員と見なされます。経理という仕事をしているのならば、ケタ区切り(カンマ)は基本中の基本です。千円、百万円、その次は十億円です

「俺の給与、時給にしたらマック以下!」と言ったら赤字社員

給与は「他人」と比較するものではなく、会社に対する「自分の利益貢献」と比較するべき

仕事において重要な報告・連絡・相談。いわゆる「報・連・相(ホウレンソウ)」。赤字社員には、この「ホウレンソウ」が嫌いだという「お子ちゃま」的な特徴があります。この人たちは周囲が先に取りかかって欲しいと思っている業務を後回しにし、自分の気が向いた業務から取りかかってしまいます。そのため、同僚の残業コストや上司の時間コストまで追加で発生させてしまい、しかも、そのことにまったく気づいていません

たった一度のことであれば、カラーと白黒との差はたった数十円です。しかし、コピーは日常繰り返されるものであり、また人数分のコピーなど「掛け算的要素」が強いため、ここでのコスト意識の低さが、会社に大きな損失を与えてしまうのです

残念なことに、会社のビジネスモデルを理解していない、それどころか、考えたこともない赤字社員がたくさんいます

赤字社員は、あらゆる仕事の場面で最悪のケースを想定していません。したがって、自分の予測どおりに進まないことがわかると、責任回避に奔走する「言い訳くん」に変身します

コスト削減とは、現在「100」発生しているものを、やみくもに「90」にするということだけではありません。今、会社で当たり前のように発生しているけど、実はまったくのムダだった、というコストが必ずあるはずです

あなたが勤める会社内で、「収益を増やすための方策」を2分以内に5つ考えてください

あなたが勤める会社で「コストを削減するための方策」を4分以内に10個あげてください

コスト削減を考える際に重要なポイントは、まず「売上に直接関係しない費用」から先に考えるということ

売上をあげても「資金繰り」を考えないなら赤字社員

会社は利益を稼ぎ、純資産を増やせば増やすほど、健全になっていきます。つまり、あなたの仕事は、究極的には健全な貸借対照表を作ることにつながっていなければいけないのです

赤字社員は転職しても、やはり赤字社員になる人がほとんど

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『東大卒でも赤字社員中卒でも黒字社員』香川晋平・著 経済界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766710967

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◆目次◆

第1章 3人に1人は赤字社員 その1人は一瞬で見抜ける
第2章 会計に強い、でも利益を出せない人
第3章 この30分で赤字社員が黒字社員に変わる
第4章 ワンランク上の黒字社員はここまで考える
第5章 あなたの「活躍度」診断、「リストラ度」診断

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