【全米で話題の思考本、待望の邦訳】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761270438
本日の一冊は、あのダニエル・ピンク、クリス・ギレボー、アダム・グラントが絶賛する、全米ベストセラーの待望の邦訳。
著者のグレッグ・マキューンは、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッターのアドバイザーを務めるシリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。
スタンフォード大学でDesigning Life, Essentiallyクラスも受け持っています。
本書には、氏が提唱している「エッセンシャル思考」の全容が書かれており、成果にこだわる時間の使い方、仕事の仕方を学びたい人には、気づきの多い一冊だと思います。
エッセンシャル思考は、「より少なく、しかしより良く」を目指す考え方のことですが、これを身につけるには、克服すべき「3つの思い込み」があるようです。
その3つとは、「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」。
確かに、これを目指すと、われわれの仕事や人生は破綻し、ストレスも多くなってしまいます。
では、どうすれば、この3つを克服し、エッセンシャル思考を実践できるのか。本書によると、そのためのキーワードが以下の3つです。
「選択」「ノイズ」「トレードオフ」
エッセンシャル思考の人は、正しい選択をし、ノイズを無視して、「本質目標」(具体的かつ刺激的)にフォーカスする。そして、選択にはトレードオフが付き物であることを認識しているのです。
99%のムダなことに人生の時間を費やすのではなく、本当に大切な「本質目標」にフォーカスして生きる。
仕事でも、プライベートでも、大事な考え方だと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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エッセンシャル思考の人は、そうでない人よりも多くの選択肢を検討する。逆説的だが、それが事実だ
そうだ、今いるところにこだわる必要はないのだ
エッセンシャル思考の人は、トレードオフを当たり前の現実として受け入れている。そんなものなければいいのに、とは考えない。「何をあきらめなくてはならないか?」と問うかわりに、「何に全力を注ごうか?」と考える
多忙なストレス社会のアメリカでは、睡眠が新たなステータスシンボルになっている
◆本質目標(具体的かつ刺激的)
彼は本質だけを見つめ、その他のあらゆるものを切り捨てた。自分の怒りや恨みさえ忘れた。彼が選んだ本質目標は、南アフリカにおけるアパルトヘイトの撤廃だった。マンデラの人生は、私たちの世界に大きな遺産を残してくれた
◆上手に断るコツ
・判断を関係性から切り離す
・直接的でない表現を使う
・トレードオフに目を向ける
・誰もが何かを売り込んでいる
・好印象よりも、敬意を手に入れる
逆プロトタイプのやり方は簡単。今やっていることを試験的にやめてみて、不都合があるかどうかたしかめるのだ
◆編集の4原則
1.削除する 2.凝縮する 3.修正する 4.抑制する
非エッセンシャル思考の人は、条件に恵まれたケースを前提として予定を立てようとする。希望的観測に従って生きているのだ
古代ギリシャには、時間を表す言葉が2種類あった。「クロノス」と「カイロス」だ。クロノスは白髪の老人の姿で表され、時計の針の動きそのままの時間を意味している(中略)一方、カイロスはちょっと違った性質の時間を意味している。言葉で説明するのは難しいが、「今だ」と感じるタイミングのようなものを指す
頭のなかに未来のことが詰まっていると、今この瞬間に集中できない
ギリシャ語には「メタノイア」という単語がある。心の変容を表す言葉だ。ただ頭で考えるのでなく、心で感じること。それが人の変容をもたらす力になる
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『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン・著 かんき出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761270438
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◆目次◆
PART1 エッセンシャル思考とは何か
第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
第2章 選択──選ぶ力を取り戻す
第3章 ノイズ──大多数のものは無価値である
第4章 トレードオフ──何かを選ぶことは、何かを捨てること
PART2 見極める技術
第5章 孤独──考えるためのスペースをつくる
第6章 洞察──情報の本質をつかみとる
第7章 遊び──内なる子供の声を聴く
第8章 睡眠──1時間の眠りが数時間分の成果を生む
第9章 選抜──もっとも厳しい基準で決める
PART3 捨てる技術
第10章 目標──最終形を明確にする
第11章 拒否──断固として上手に断る
第12章 キャンセル──過去の損失を切り捨てる
第13章 編集──余剰を削り、本質を取り出す
第14章 線引き──境界を決めると自由になれる
PART4 しくみ化の技術
第15章 バッファ──最悪の事態を想定する
第16章 削減──仕事を減らし、成果を増やす
第17章 前進──小さな一歩を積み重ねる
第18章 習慣──本質的な行動を無意識化する
第19章 集中──「今、何が重要か」を考える
第20章 未来──エッセンシャル思考を生きる
最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ
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