2014年5月7日

『ぼくがジョブズに教えたこと』 ノーラン・ブッシュネル、ジーン・ストーン・著 vol.3578

【ジョブズの師が教える、クリエイティブな職場づくり】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864103143

本日の一冊は、スティーブ・ジョブズが師と仰いだ伝説の起業家、「ビデオゲームの父」として世界的に知られるノーラン・ブッシュネルによるアドバイス本。

ノーラン・ブッシュネルは、アタリ社を設立し、世界的に有名になったアーケードゲーム「ポン」で一世を風靡した人物。

まだ無名だったスティーブ・ジョブズの才能を見出し、40人目の社員として雇ったことでも有名で、本書には、クリエイティブな組織を作るための「採用」の話が述べられています。

著者によると、<優れた会社というのは、それ自体が年中無休の広告となる>。だから、われわれは職場を広告にする必要があるのです。

著者によるアドバイスは、じつに切れ味鋭く、読んでいて小気味いい。

<クリエイティブな求人広告を打て>
<「情熱」を採用基準にせよ>
<多趣味な人を雇え>
<鼻持ちならない人を雇え>
<いじめられっ子を探せ>

採用や面接におけるアドバイス、事例も豊富で、人材確保が難しくなっている今日、意味のあるアドバイスだと思います。

<もうひとつ、私のお気に入りを紹介しよう。家具の会社、イケアのオーストラリア支社が大量採用で使った方法なのだが、「職業の組立説明書」という楽しいチラシを作り、販売している家具の箱に入れたのだ。その結果、4285人が応募し、そのうち280人が採用されて、無事、職業の組立に成功したという>

<情熱をもつ人々は、面接時、自分についてとりとめもなく話をすることもなければ、いろいろと質問をすることもなく、会社について思いの丈をぶつけてくる。あらかじめ勉強していて、面接で話したいことがはっきりしているのだ>

他にも、クリエイティブな人を活かすマネジメントの話や職場環境づくりなど、参考になる話がてんこもり。

これはぜひ、チェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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職場を「広告」にせよ

靴が1足売れるたびに発展途上国の子どもに靴を1足贈るという会社がカリフォルニア州にある。この会社TOMSでは、創業者であるブレイク・マイコスキーの肩書が最高経営責任者ならぬ「最高靴贈与者」となっているし、そのほかにも「靴貼役」、「靴守役」、「靴揃役」、「シュー・パー・ウーマン」とひと味もふた味も変わった肩書が並ぶ

クリエイティブな求人広告を打て

もうひとつ、私のお気に入りを紹介しよう。家具の会社、イケアのオーストラリア支社が大量採用で使った方法なのだが、「職業の組立説明書」という楽しいチラシを作り、販売している家具の箱に入れたのだ。その結果、4285人が応募し、そのうち280人が採用されて、無事、職業の組立に成功したという

情熱をもつ人々は、面接時、自分についてとりとめもなく話をすることもなければ、いろいろと質問をすることもなく、会社について思いの丈をぶつけてくる。あらかじめ勉強していて、面接で話したいことがはっきりしているのだ

多趣味な人を雇え

1940年代、航空業界大手、ロッキード社が特殊な開発をする部署をつくり「スカンクワークス」と名付けたところ、その部署は大成功。その名前がほかでも使われるようになった。いまスカンクワークスといえば、組織内のグループで、最先端か秘密の案件を推進する独立性の高いものを指す

ダイソン社を創業したジェームズ・ダイソンもそうで、なんとしてもすばらしい掃除機を作るのだとプロトタイプを5000種類以上も作り、400万ドル以上も借金を抱えた時期がある。だが、2011年にはダイソンは10億ドル以上を売り上げたし、ダイソンの個人資産は20億ドル以上だといわれている

節目の締め切りを設ければ、クリエイティブな人が本当の締め切りに間に合う可能性が高くなるのだ

実は、こういう場合、学ぶ側に回ったほうが尊敬される。上司が学ぶ側に回れば、クリエイティブな人はちょっといい気分になれるし、自分の知識をひけらかし頭がいいところを見せられる

映画を観たあとのパーティーで、私は、すごいアニメーションテクノロジーだったとスティーブにお祝いの言葉をかけた。「いい仕事をしたな」彼はにっこり笑い、「行動したからね」といって人混みに消えていった

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『ぼくがジョブズに教えたこと』ノーラン・ブッシュネル、ジーン・ストーン・著 飛鳥新社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864103143

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◆目次◆

第1部 次なるスティーブ・ジョブズをみつけて雇う方法
第2部 次なるスティーブ・ジョブズを育てる方法

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