http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646905
本日の一冊は、世界有数のPRコンサルティング会社バーソン・マーステラを経て、現在、日本のPR業界大手、プラップジャパンの副社長を務める著者が、人を動かすためのプレゼン技術を論じた一冊です。
プラップジャパンは、エグゼクティブ向けのメディア・トレーニングに定評のある会社ですが、本書でも、そのノウハウを一部開陳しています。
コミュニケーションのプロセスに不可欠な4つの要素、SMCRモデルを説明した後、それぞれのポイントについて、詳しく論じている、理論と実践のバランスがとれた本です。
アリストテレスが、説得力の3要素として「エトス」「パトス」「ロゴス」を挙げたという話は有名ですが、本書では、その枠組みの実践方法を具体的に論じています。
政治家や芸能人、経営者のエピソードを挙げながら、わかりやすく説明しているので、今すぐご自分のプレゼンに反映させることができるのではないでしょうか。
著者も言うように、プレゼンで必要なことは、あくまで「相手を動かす」こと。本書には、まさにそのエッセンスが詰まっています。
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■ 本日の赤ペンチェック
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コミュニケーションの最終目的は「相手にアクションを取ってもらう」ということ
◆SMCRモデル
S:Sender(送り手)
M:Message(情報の内容)
C:Channel(伝達の手段)
R:Receiver(受け手)
◆アリストテレスが唱えた説得力の3要素
「エトス」「パトス」「ロゴス」
初期エトスが高ければ、中期、後期ともにあまり低くはならない
「初期エトス」を決定する主なものは、衣服、外見、教育、経歴、人格、個性、評判、またそれらを総合した全体的な雰囲気
◆プラップジャパンが行う、「プレゼンテーション・スキル自己診断」
1.プレゼンテーションを行う場合、通常、どのくらいの準備の時間を持ちますか
2.プレゼンターとしての自分の持つ「強み」と「弱み」を挙げてください.これまでに失敗したプレゼンテーションがあれば、どのような状況でうまくいかなかったのかをお書きください
4.現在のご自分のプレゼンテーション・スタイルをどのように変化させたいと考えていますか
声にはボリュームとピッチがあり、この二つの組み合わせで印象を変えることができます
一つのプレゼンが終わった後、聞き手は、どんな知識を得て、何がわかるようになるのか。初めにそれをはっきりさせておくことが重要
◆パワーポイントの効果的な作り方、使い方の六つの原則
1.まず全体のストーリーを考える
2.タイトルは「看板」「見出し」のつもりで
3.図形はシンプルに、統一感を保つ
4.全体のトーンを考える(暖色系、寒色系で異なる影響)
5.スライド一枚は三分以内で
6.配布資料はプレゼンの後に
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『人を動かす!プレゼンテーション』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646905
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■目次■
はじめに
第1章 プレゼンとは何か
第2章 心をとらえるコミュニケーションの技術
第3章 己を知り、相手を知れば、百戦百勝
第4章 忘れてはいけないプレゼンの「鉄則」
第5章 人を動かす「パワーポイント」六つの原則
おわりに
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