http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478733244
本日の一冊は、アメリカの心理学者とキャリアカウンセラーが、45人のキャリアを分析し、本当の幸せをつかむためのキャリアの考え方を説いた一冊です。
著者らが主張するのは、自分の将来を今すぐ決めてしまうのではなく、オープンマインドで、目の前のチャンスに臨む考え方。
しょせん世の中のすべてをコントロールすることは不可能だから、自分でコントロールできる2つの要因、「行動」と「反応」にフォーカスし、キャリアを築いていくべきだと説いています。
また、通説に真っ向から意義を唱えるような主張も展開されており、じつに痛快。
「情熱は行動の結果として生まれる」といった話も、ありのままの
人間をとらえるのに役立つおもしろい視点です。
キャリア指南の書でありながら、示されているのは、仕事に限らず、さまざまな場面で役立つ考え方。
そういう意味では、自己啓発書に位置づけられる本かと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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結果がわからないときでも、行動を起こして新しいチャンスを切り開くこと、偶然の出来事を活用すること、選択肢を常にオープンにしておくこと、そして人生に起きることを最大限に活用すること
幸いなことに、私たちは自分の行動と、さまざまな経験に対する自分の反応をコントロールすることができます。この二つは、人生の方向を決める重要な要因です
それまでの経験がそこにあるからといって、ひとつの場所や職業に自分自身を縛りつける必要はない
あなたのことを少しでも知っている人は、あなたを助けたいと思っているものです。自分の願いや興味、関心、経験を他の人と共有することを恥ずかしがるべきではありません
今の仕事を辞めて新しい仕事を見つけるよりも、今の仕事を楽しくするほうが簡単
自分が望んでいると思っていたものを手に入れるよりも、すでに自分が持っているものに気づき、実はそれこそが本当は自分が望んでいたものだったということに気づくことが幸せなときもある
情熱は行動の結果として生まれることもある仕事に対する情熱は、他者との意味ある交流を通じて生まれることが多い
どんなときでもあなたは自分自身や周りの世界についてなんらかの学びを得ているのであり、リスクを取って時々失敗してみることから得られるものは大きい
早い時期にキャリア選択の意思決定をするにあたって不利なことは、ひとつには、知らない職業を無視してしまう可能性があるということ
間違いは重要な学びをもたらし、時には、あなたが望んでいた結果よりもむしろよい結末へと導いてくれることもあります
伝統的な雇用保障に頼ることができないのなら、身を守るために頼れるものがほかにあるでしょうか。うれしいことに、頼れるものは存在します。それは、「生涯学習」です
自分が本当に楽しいと感じることは何か、それを考えるためのヒントは自分の経験の中にあります
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『その幸運は偶然ではないんです!』
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■目次■
はじめに
第1章 想定外の出来事を最大限に活用する
第2章 選択肢はいつでもオープンに
第3章 目を覚ませ! 夢が現実になる前に
第4章 結果が見えなくてもやってみる
第5章 どんどん間違えよう
第6章 行動を起こして自分の運をつくりだす
第7章 まず仕事に就いてそれからスキルを学ぶ
第8章 内なる壁を克服する
おわりに
訳者あとがきにかえて
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