2005年9月8日

『顧客と語らえ!クイジング入門』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774506834

本日の一冊は、大人気メルマガ「ビジネス発想源」の著者であり、クイズを使ったPR戦略・ブランド戦略で知られる弘中勝さんが、初めて書き下ろした一冊です。

商品の供給が増え、マス広告の影響力が低下する中、企業はどうやって顧客やメディアにメッセージを発信していけばいいのか。本書にはまさにそのヒントが書かれています。

著者によれば、クイズを用いることの本当の意味は、顧客の知識欲を高め、情報を吸収しやすい状態に持っていくこと。

その上で情報を提供し、かつ発展させることで、効果的なPRが可能になると説いているのです。

クイズというキーワードがちょっと理解しづらいかもしれませんが、本書で述べられているのは、極めて正統派のPR論、ブランド論です。

企業にとって社会とのコミュニケーションはどうあるべきなのか、そのなかで経営者はどんな役割を果たすべきなのか、深く考えさせてくれる一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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どのメディアにも情報過多の時代なりの存在意義が生まれ、利用の仕方によっては大きな影響力を持つ

◆クイズをマーケティングに利用することの効果
・お客様に「考えてもらう」こと
・お客様に「競ってもらう」こと
・お客様に「理解してもらう」こと
・お客様に「調べてもらう」こと
・お客様に「質問してもらう」こと
・お客様に「知っているか知らないかを理解してもらう」こと

向学心や探究心を引き出して、自分で知識を模索するように仕向ける。引き出した上で、覚えさせたいものを提供する。これがクイズの上手な使い方

クイジングはコーチングやカウンセリングに似たようなもので、相手の意欲や感情を引き出すことができる

「こういうクイズを出したら、普通の人はこう答えてくれるだろう」と安易に考えてはならないのです。あなたのクイズにチャレンジしてくれるお客様の年齢層、趣味嗜好などをしっかりと把握した上で適切な企画を打たない限り、お客様が”わくわく”してくれることは決してないのです

クイズ利用の鉄則は、「出題とアピールのタイミングを離す」ということ

伏線をどれだけ用意できるかが、その知識に関してはプロであるはずのあなたの腕の見せ所

人間は、10%の完成度のものには関心を示さないが、90%の完成度のものには参加したがる動物である

社会に意義のある情報発信をする企業こそ、消費者からの信頼と評判を集める企業になり得る

社会的意義を含んだ企画は、マスメディアに取り上げられやすくなります。なぜなら、社会的意義のある情報を読者に知らせることが、マスコミの使命だからです
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『顧客と語らえ!クイジング入門』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774506834
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■目次■
プロローグ
第1章 顧客に届かないセールスメッセージ
第2章 顧客が買いたくなる販促クイジング
第3章 顧客が集まってくるWEBサイト
第4章 顧客の心を開くPR戦略
第5章 顧客の支持を得る情報ブランディング
エピローグ
あとがき
付録 クイジングシート
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