【投資のヒントに】
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本日ご紹介する一冊は、起業家、投資家、教育者として活躍中の、レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長、藤野英人さんによる新刊。
著者が考える2040年のメガトレンドと、そこにまつわる起業・投資チャンスについて述べており、投資家は必読の内容です。
注目なのは、このメガトレンドを先取りしている例として、氏が実際に投資しているベンチャー企業の例が詳しく紹介されていること。
「空からのデータ」を、農家はじめ誰もが活用できる未来を描くスカイマティクス、コード無しでプログラミングできる世界を実現するしくみデザイン、多拠点生活サービスで空き家問題を解決し、地域活性化に貢献するADDress(アドレス)、障害者のプラットフォームを作り、世界を目指すミライロ、見え方に障害を持つ180人に向けた商品・サービスを提供するVixion(ヴィクシオン)、地方創生のヤマガタデザイン、「働きたい時間」と「働いてほしい時間を」マッチングするタイミー…。
非上場ばかりで、今すぐ誰でも投資できる企業ではありませんが、親会社や取引先、投資家を分析することで、投資チャンスにつなげることは十分できると思います。
読者にとっては、20年後メジャーになりそうな企業とメガトレンドを知ることで、自分をアップデートできる、興味深い読み物です。
巻末に、「特別対談」として、千葉道場ファンド ジェネラル・パートナーの千葉功太郎さんと著者の対談が載っており、これからの起業家教育についても考えさせる内容となっています。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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2040年、日本の時価総額上位銘柄の顔ぶれが変わる
「未来志向で生きる人」と「そうではない人」との間で、大きな格差が生じるでしょう。小さなベンチャー企業が20年かけて日本を代表するトップ10企業に成長していくことを想像してみてください。その現場に居合わせる人たちにとって、これからの20年は非常に楽しく、面白く、ワクワクする人生になるでしょう。もちろん、資産も大きく増やせるはずです
テクノロジーと社会実装力の両方を持つ企業は、日本では非常に競争力が高く、今後伸びる可能性が大きい
スカイマティクスはこれまでに農業、建設、測量、防災、インフラ点検などの業界でサービスを提供しています。代表的なサービスのひとつが、デジタル画像処理解析とWebGISのテクノロジーを活用した「葉色解析サービス『いろは』」です。「いろは」では、ドローンを使って空から農地の写真を撮ってアップロードするだけでさまざまな情報を自動認識できます。たとえば農作物の生育状況や収
穫量などもパソコン上で一瞬にして把握できるのです(中略)農家の数が減り、ひとつの農家が管理する農地の面積が拡大していく流れが止まらない以上、時間が経つほど「いろは」のインパクトは大きくなるーーこれが、渡邉さんの見立てです
スプリンギンは、一切文字を使わないビジュアルプログラミングで作品をつくることができます。文字を読めない幼い子どもでも遊べるのはもちろん、言語の壁がないため、英語圏でも中国語圏でも関係なく使える世界で勝負できるアプリです
新たなビジネスは目新しいアイデアによってつくられるのではなく、「穴を発見し、それを埋める方法を考える」ことによって生まれている
ダイバーシティは「儲けの源泉」だと思っています。これを理解するためのひとつのキーワードは「個別化」
実際には、日本の上場企業の経営者の多くは「跡継ぎ」という立場から生まれている
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「衰退する日本」ではなく、「伸びる日本」に目を向ければ、ビジネスのチャンスも投資のチャンスも見えてくる。
本書は、そんな前向きな見方をしたい人に、うってつけの一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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『投資のプロが読む2040年のビジネス おいしいニッポン』
藤野英人・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
第1章 テクノロジーを社会実装できる企業は伸びる
第2章 さらに進化するアフターコロナの「暮らし方×働き方」
第3章 ダイバーシティは成長の必須要件になる
第4章 独自の魅力が光る「地方」が増える
終章 「穴を見つけて穴を埋める」。成長企業は絶えず生まれ続ける
特別対談 千葉功太郎×藤野英人
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