【たちまち重版の注目本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532324432
本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『「続ける」技術』の著者であり、行動科学マネジメント研究所所長、石田淳さんによる注目の新刊。
※参考:『「続ける」技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512432
2021年末に刊行され、たちまち重版がかかったということで、「現場でのニーズを感じる本」(編集者)とのことです。
土井が考えるに、テクノロジーが普及した現在は、ミスに対する考え方が、以前とは変わってきていると思っています。
つまり、昔はミスをしないことが優秀な人間の証でしたが、今はミスをするなんて「あり得ない」時代。
ミスをしない仕組みづくりができていないということは、論理的な考え方や再現性のある仕事のやり方ができていないということであり、やり方をコンピュータや部下に引き継ぐこともできないということ。
要するに優秀な人間ではないというレッテルを貼られてしまうということなのです。
本書を読んで、ミスが起こる行動メカニズムを知り、ミスが起こらない仕組みづくりができれば、どんな職場に行っても、活躍できる人材になれるでしょう。
結局、マーケティングであれ、マネジメントであれ、要は人間の行動をどう導くかが問題なのですから。
さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
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消したつもりのタバコの火が消えていなかった。このちょっとしたミスが、会社の経営を脅かし、複数の従業員の将来を左右する大事故につながりました。あなたの会社でも、「1本のタバコの火の不始末」と同じことが起こっていませんか
人間は「結果にメリットのある行動」を選択する。
この行動原理があるからこそ、人間は、
「面倒なことは、やらない」
「ラクにできるほうを、つい選んでしまう」
「手っ取り早く済むから、やってしまう」
といったあきれるような理由で行動を起こし、結果、ミスや事故を招くのです。ここにこそ、ミスが無くならない根本的な原因があります
メディアなどでさんざん非難されても、バイトテロやバカッターの存在は後を絶ちません。それはなぜか? 答えをいってしまえば、「承認欲求が満たされるから」です
曖昧さを排除し、具体性のある言葉を使うことが重要
6つの行動メカニズム
1.人の行動には「先行条件」「行動」「結果」というサイクルがあり(ABCモデル)、その結果がまた次の行動を促す
2.人は「ポジティブな結果が」「すぐに」「確かに」出る行動をもっとも繰り返す
3.人の行動は「増やすべき行動(不足行動)」と「減らすべき行動(過剰行動)」に分けられる
4.人が取るべき行動を取れない理由は、「やり方を知らない」から
5.人が取るべき行動を取れないもう1つの理由は、「やり方は知っていても、それを継続する方法を知らない」から
6.人は苦手な行動でも「ちょっとずつ」やればできるようになる
60秒以内に「ほめる」ことで動機付け
言葉で伝えづらい場合には、相手の視覚に訴えかける工夫も取り入れて
誰もがわかる「定物定置」のルール
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序章のタイトルにもあるように、<ミスは「意識の徹底」では無くならない>。
これからのリーダーは、まずい行動を取ってしまう人間の原理を知り、そこから仕組みを作って行く必要があるのです。
人間行動への無理解とAIが合体すれば、最悪の結果を招く。
そうならないためにも、リーダーにはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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『無くならないミスの無くし方』石田淳・著 日本経済新聞出版
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◆目次◆
序章 理論編 ミスは「意識の徹底」では無くならない
第1章 なぜ「ミス」が生まれるのか
第2章 上司の思い込みマネジメントが招くミス
第3章 実践編 ミスを無くす仕組みづくりの前提
第4章 ミスを無くす仕組みづくりの実践
第5章 事例編 ミスを無くすヒント集
おわりに
主要参考文献
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