『その話し方では軽すぎです！』矢野香・著 vol.4443

【大事な人に会う15分前チェック！】
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本日の一冊は、元ＮＨＫキャスターで、要人のスピーチ指導もする矢野香さんが、ベストセラー『その話し方では軽すぎます！』に、大幅加筆修正した、待望の文庫版。

サブタイトルに＜大事な人に会う15分前の「話し方レッスン」＞とあるように、商談や就職活動の面接、お見合いなどの前に、日本語の直前チェックができるよう、まとめられています。

仕事でも、プライベートでも、人と会っていて最悪なのは、相手に「興ざめ」させてしまうこと。

本書では、そうならないように、品格ある話し方、教養ある話し方のエッセンスをまとめています。

「正統派スピーチ」コンサルタントを名乗る著者だけに、間違いのない、信頼される話し方のポイントがまとめられています。

この新版のまえがきには、ＮＨＫのアナウンサーが本番15分前に、「やるべきこと・やってはならないことを確認する」という話が書かれていますが、プロがやっていることはわれわれも学ぶべきです。

著者いわく、雑談は一つひとつよいところを積み重ねていく「加点方式」。
でも、ここぞという重要なシーンでの話し方は「減点方式」です。

本書には、話し手がやってしまいがちな悪いクセや、間違った日本語の改善策などが丁寧にまとめられており、人前で話す方には重宝する内容です。

さっそく、いくつか大事なポイントをチェックしていきましょう。

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「～だそうです」「と言われています」といった伝聞調の話し方をしている方は要注意

内容を正確にするポイントは三つです。まず「数字・固有名詞を示す」、次に「情報源を明らかにする」、そして最後に「推測は話さない」ことです

話し方を改善する７つのポイント
１．具体的に発言する
２．事実と感情を分けて表現する
３．言葉を正確に使う
４．絶えず動かない
５．言葉の語尾をきちんと下げる
６．舌の筋肉を鍛えて滑舌をよくする
７．高めの声で話さない

「評価する言葉」も削除する

「良い」「悪い」「多い」「少ない」「成功」「失敗」「もの」「わざわざ」「わずか」「やっと」などの評価する言葉も、思わず言ってしまっていないかどうか、感情の言葉と共にチェックするようにしましょう

◆読み間違えやすい漢字
「早急」　△そうきゅう　◯さっきゅう
「他人事」　×たにんごと　◯ひとごと
「一段落」　×ひとだんらく　◯いちだんらく
「施策」　×せさく　◯しさく
「三階」　×さんかい　◯さんがい
「裏面」　×うらめん　◯りめん

あなたが今日会う相手の社名には「日本」が入っていないでしょうか？相手の社名の正式名称を知っていますか？

「たくさんの人がいる」は許せても、「たくさんの人が亡くなった」という表現はふさわしくないと感じるのです。そのため「大勢が亡くなった」と言うべきなのです

「実は」を頻繁に使わない

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東日本大震災以降、「きちんとした」ことの評価がグッと上がりましたが、今でもそのトレンドは変わっていないと感じています。

あえて言えば、今はその「きちんとした」に「情熱」が付加された話し方がベストということでしょうか。

プロの話し方を学びたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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『その話し方では軽すぎです！』矢野香・著　三笠書房

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◆目次◆

第１章　「話し方」で損していませんか？
第２章　できる人は、相手の心をこうしてつかむ
第３章　ワンランク上の「好印象を与える」技術
第４章　これで「人前で話すこと」に絶対の自信がつく

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