【稲盛哲学のエッセンス】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800911044
人間は必ず間違う。だからこそ、自分を戒める言葉が必要です。
『君主論』、『道をひらく』、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』…。
※参考:『君主論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122040124
※参考:『道をひらく』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569534074
※参考:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102428011
これまでにもたくさんの偉人・有名経営者の本を読んできましたが、失敗した時は、いつも本の教えを守っていなかったことが原因です。
だからこそ、この手の本は何度も読み返します。そして時々新しく出た本を読んで、さらに同様の教えを叩き込むことが重要です。
本日ご紹介する一冊は、京セラの創業者であり、日本航空の再生にも成功した稀代の経営者、稲盛和夫さんによる『「成功」と「失敗」の法則』。
1996年から2007年にかけて月刊誌「致知」に寄稿した巻頭言を、再構成してまとめたもので、稲盛哲学のエッセンスが詰まった内容となっています。
・嘘をついてはいけない
・人に迷惑をかけてはいけない
・自分のことばかりを考えてはならない
・才能を私物化してはならない
戒めの言葉がビッシリ書き込まれており、背筋がピンと伸びる内容です。
ほかにも、気になった言葉を見て行きましょう。
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「試練」を経験することが、人間を大きく成長させてくれるチャンス
成功した結果、地位に驕り、名声に酔い、財に溺れ、努力を怠るようになっていくのか、それとも成功を糧に、さらに気高い目標を掲げ、謙虚に努力を重ねていくのかによって、その後の人生は、天と地ほどに変わってしまうのです。つまり、天は成功という「試練」を人に与えることによって、その人を試しているのです
古来「才子、才に倒れる」といわれる通り、才覚にあふれた人はついそれを過信して、あらぬ方向へと進みがちなものです。そういう人は、たとえその才を活かし一度は成功しても、才覚だけに頼ることで失敗への道を歩むことになります
才覚が人並み外れたものであればあるほど、それを正しい方向に導く羅針盤が必要となります。その指針となるものが、理念や思想であり、また哲学なのです
嘘をついてはいけない
人に迷惑をかけてはいけない
正直であれ
欲張ってはならない
自分のことばかりを考えてはならない
思いに不純なものはないか
人生とは心の反映である
才能を私物化してはならない
満は損を招き、謙は益を受く
豊かさとは「足るを知る」こと
リーダーが持つべき資質について、中国明代の思想家である呂新吾は、「深沈厚重なるは、これ第一等の資質」と、著書『呻吟語』で述べています。つまり、リーダーとして一番重要な資質とは、常にものごとを深く考える重厚な性格だというのです。呂新吾は、さらに続けて、「聡明才弁なるは、これ第三等の資質」とも述べています。「頭がよくて才能があり、弁舌が立つこと」は三番目の資質でしかないというのです
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大きなことを成し遂げようとすればするほど、理念や哲学が必要になりますが、本書はまさにその理念・哲学を読者に問う内容になっています。
心の羅針盤として、ぜひ持っておきたい一冊です。
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『「成功」と「失敗」の法則』稲盛和夫・著 致知出版社
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◆目次◆
第一章 人生の目的
第二章 思いの力
第三章 自らを慎む
第四章 道をひらくもの
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