2014年11月7日

『林修の仕事原論』林修・著 vol.3762

【カリスマ講師・林修の仕事哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/441303919X

本日の一冊は、「いつやるか? 今でしょ!」の台詞で一躍有名になった、東進ハイスクール人気講師、林修さんによる仕事論。

雑誌「BIG tomorrow」の連載「林修の変わるなら、今でしょ!」をもとに加筆・再構成したもので、悩める若手ビジネスパーソンに、仕事上のアドバイスをしています。

冒頭で、かつて入試にその文章が頻出したという清水幾太郎氏の言葉「人生問題とは、職業問題である」を引用し、仕事とは何か、どう働くべきか、どうやって壁を破るか、計37の講義形式で書かれています。

本書のなかから、基本と思えるアドバイスを引用してみましょう。

・「うまくいく仕事」が天職
・優秀な人は環境に不満を言わない
・真の人脈は仕事をしてしか広がらない
・不運のせいにしていたら成長はできない

そして本書には、仕事の対人関係において、極めて重要な指摘がいくつかなされています。

・誰だって、自分の言うことをろくに聞かない人間に、いいアドバイスをしようとは思わない
・「この人は、自分のことをよくわかってくれている」。そう思ったとき、人は相手の言うことも聞こうと思う
・自分には同じように見える、言い換えれば同じカテゴリーに入れているものを相手が細分化している場合には注意が必要です。そこには、相手が大切にしているものがある可能性が大きいからです
・相手の仕事を値切れば、結局自分が値切られる

この辺のポイントは、ある程度経験を積んだビジネスマンでも疎かになってしまうことがあるのではないでしょうか。

170ページ程度の薄い本ではありますが、仕事において大事な基本を思い出させてくれます。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人の言葉に素直に耳を傾けていると、相手はいっそういいアドバイスをくれるようにもなります。誰だって、自分の言うことをろくに聞かない人間に、いいアドバイスをしようとは思わないですからね

「この人は、自分のことをよくわかってくれている」。そう思ったとき、人は相手の言うことも聞こうと思うものです

自分には同じように見える、言い換えれば同じカテゴリーに入れているものを相手が細分化している場合には注意が必要です。そこには、相手が大切にしているものがある可能性が大きいからです

「緊張と緩和」を意識的に利用できるようになれば、真のコミュニケーション上級者

相手をよく観察して、そこに欠けているものを贈る。これこそが上級者のやり方です

何かに負けるとき、原因は主に三つ「情報不足」「慢心」「思い込み」

「一発逆転」が必要な状況をつくらない

相手が諦めてしまうような大差をつけるべく努力することこそが必要

相手の仕事を値切れば、結局自分が値切られる。だから、相手の高い技術やサービスに対してリスペクトの気持ちを持たなければなりません。そして、それにふさわしい対価を喜んで支払いましょう

使ったお金は「財産」だと考える

美味しいものを探し出せるのは自分の足と舌だけ

僕は「人は眉毛がすべて」という持論を抱いていて、メークさんにも眉毛だけは丁寧に仕上げてもらうようお願いしています(中略)「できる人」は自己演出力に長けています。ビジネスマンの「見せる努力」で比較的すぐできる演出は、たとえばスーツをグレードアップすること

トラブルとは、実は怠惰の産物である場合が多い

損得を価値基準にしてはいけない

今さらどうにもならないことを仮定法で語るのはやめて、前を向きましょう

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『林修の仕事原論』林修・著 青春出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/441303919X

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◆目次◆

PART1 仕事といかに向き合うか
PART2 必ず結果を出す人の「対人力」
PART3 すべてを勝ち負けで考える
PART4 自己演出と自己管理の方法

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