【現代のカリスマ投資家8人を徹底紹介】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532356202
本日の一冊は、投資総額30兆円、ウォール街でもっとも稼ぐカリスマ投資家8人を、日本経済新聞社証券部記者で、4年間米州総局(ニューヨーク)勤務だった著者が取材し、その知られざる素顔を紹介した一冊。
個人資産1000億円。ソニーに圧力をかけ、ヤフーCEOを追い出した大物アクティビストのダニエル・ローブ、
ディストレスト(破綻証券)に投資する戦略で、いまやウォーレン・バフェットと並ぶ影響力を持つという「世界最高の稼ぎ手」デイビッド・テッパー、
リーマン危機の予言者として知られるデイビッド・アインホーン、
サントリーのビーム買収の「立役者」ビル・アックマン、
ウォール街で「空売り王」の異名を持ち、中国に空売りを仕掛けるジム・チェイノス、
運用資産1500億ドル、世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエーツ」を率いるレイ・ダリオ、
日本国債売りの急先鋒、カイル・バス、
そして世界最高の投資家、ウォーレン・バフェット…。
計8名の投資手法と銘柄選びのポイント、世界経済の見方、そして信条や生い立ちが明らかにされており、どのパートもじつに刺激的な読み物に仕上がっています。
各人の持つ規律や粘り強く考える力、自分を信じる強さからは、生き方すら学ぶことができます。
最近読んだ投資読み物のなかでも、格別な一冊でした。
1800円は安い投資です。ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<ダニエル・ローブ>
ローブの姿勢は一貫している。製品やサービスは有望なのに、経営者の資質に問題があるために業績が低迷している企業に投資する。そのうえ、いつもの書簡で問題点をあぶり出す。「劇場型」でじわじわと経営陣を追い込み、自らの主張を実現していくやり方だ。そして狙い通りに株価が上がった時点で、株式を売却して収益を得る
<デイビッド・テッパー>
テッパーが得意としているのは、「ディストレスト(破綻証券)」と呼ぶ運用戦略である。会社が倒産したり、経営が著しく悪化したりした企業の株式や社債が暴落したところで買い集める。経営が持ち直し、信用力が回復したところで売り抜けて利益を確定する
株価はいつか持ち直すという前提に立ち、その先々のシナリオを踏まえたうえで割安な銘柄を探す。その投資の哲学を支えるのは、大学の恩師から聞いた次のような言葉だ。「木は大きくなる」
<ビル・アックマン>
「本当は優れたビジネスを持っているのに、経営陣のミスでその価値を最大化できていない企業に投資する。10年先までビジネスの将来を見通すことができ、安定したキャッシュフローが見込めることも重要だ」P&Gやビームのように、伝統に裏付けられたブランド力があり、安定した稼ぎの期待できる企業に好んで投資する
「はじめは愚かな投資だと思われてもじっと耐えることだ。そうすれば、いずれ自分が正しかったことが証明される」
<ジム・チェイノス>
チェイノスは、中国の不動産バブルに警鐘を鳴らす。自前のアナリストを定期的に現地に送り込み中国の不動産市場を定点観測してきた。その結果見えてきたのは、内陸の地方都市を含めて、いたるところに住み手のいないマンションが乱立している現実だった
市場が間違えれば間違えるほど、真実が明らかになったときに空売りで得られる利益は膨大になる
<レイ・ダリオ>
生き方の5カ条
1.他人が望むことよりも、自分がしたいことのために働く
2.目標を実現するために必要な自分なりの考えを持つ
3.考えられる限りもっとも優秀な人々に対し、自分の考えをストレステスト(査定)にかける。そうすれば、その考えのどこに誤りやもろさがあるかが一目瞭然になる
4.自信過剰になっていないか細心の注意を払う
5.現実と正面から向き合う。もし誤りがあれば直し、さらなる進歩を図る
<ウォーレン・バフェット>
投資の3カ条
ルール1.お金を失わない
ルール2.ルール1を忘れない
ルール3.借金をしない
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『リスク・テイカーズ 相場を動かす8人のカリスマ投資家』川上穣・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532356202
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◆目次◆
第1章 大物アクティビストの日本上陸 ダニエル・ローブ
第2章 世界最高の稼ぎ手 デイビッド・テッパー
第3章 リーマン危機の予言者 デイビッド・アインホーン
第4章 改革の伝道師か、不幸の使者か ビル・アックマン
第5章 中国に挑む空売り王 ジム・チェイノス
第6章 世界最大のヘッジファンド レイ・ダリオ
第7章 日本国債売りの急先鋒 カイル・バス
第8章 オマハの賢人、バリュー投資を語る ウォーレン・バフェット
終 章 カリスマ投資家の時代
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